コンテンツの作られかた

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 グーグルが真偽不確かな医療情報を掲載したまとめサイト(キュレーションサイト)を検索結果から排除した。医療情報に限らずだが、まとめサイトはどこも似たような作りになっており、「目次」があり画像が貼られて短いコメントが載っている。サイトによっては全く同じ文面で構成されているものもあり、知りたい正しい情報にたどり着きにくくなっている。
 
 こうしたサイトは検索エンジン対策が施されており、特定のキーワードが一定数散りばめられている。そのため、検索すれば機械的に上位検索結果に現れるということになる。グーグルはこうした事態に対処したことになる。
 
 正確で、または楽しい情報に行き着くには検索の仕方も必要であるが、作り手の真摯な姿勢がいちばん大切である。
 
 私がまだ子供だったころ、母が都内のアカスリに行っていたことがある。そこで施術をしてもらいラウンジで休んでいたところ、隣りにいる女性がタバコを吸っていた。
 
 女性は「あら、タバコごめんなさいね」と母に声をかけた。
 母は「大丈夫ですよ。よくこちらには来られるんですか」と返す。
 女性は「そうですね。でも私も忙しいから」という。
 母が「お仕事何されているんですか?」
 女性は、「ほら、わたしよ、わたし」という。
よく見ると、有名な歌手であった。なんでも、個室でアカスリを受けているのだという。
 
 後日、母がアカスリ近くの喫茶店に入ると、その歌手が店内におり、あらこのあいだの、と母に声をかけてきた。歌手と一緒に雑誌の編集者もおり、何やら困ったことがある様子だった。
 
 きけば、ある雑誌にその歌手がインタビューを受けていたのだが、その日に来るはずの女性タレントがドタキャンしてこなくなってしまったという。雑誌に穴を開けるわけにもいかず途方に暮れる編集者。
 
 すると、歌手が母に向かって「あなたインタビュー受ければいいじゃない。あちこち海外に行っているんでしょう?」という。その雑誌の企画というのは働く女性にインタビューというものであった。しかし母はただの主婦であり、海外旅行は当時の趣味である。
 
 歌手は「海外あちこち行っているコーディネーターってことにすればいいのよ」ということになり、母は編集者にインタビューをされて、近くの公園で2、3枚写真をとられた。「お茶代」としていくらか頂いたとのことだった。
 
 コンテンツ作成者はこういうところもあるんだということを知ることになった。有名人もいい加減だし、素人の母親もテキトーなものである。そして編集者がうまく話をまとめていたそうだ。たまたまその雑誌を見た親戚が驚いて電話してきたこともあったらしい。
 
 母になんの雑誌なのか聞いても「記憶にない」ということで、街の古書店のどこかに母親が「働く女性」として微笑んでいる写真があるはずである。見つけた関係者の方はご一報を。
  
 
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