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わいせつ事件に走る懲りない先生たち

 ネットで先生の起こしたわいせつ事件を探すのがとても簡単になった。これは検索エンジンの機能が向上したことを意味していない。それだけこの類の事件が多いのである。
 
 「2人きりの卒業旅行」を計画し、女子生徒を誘って旅先で乱暴した都内中学校の被告(52)の公判が東京家庭裁判所で開かれた。児童福祉法違反に問われた被告人側の弁は「生徒に誘われたので無罪」との主張だった。
 
 検察の冒頭陳述によれば、被害者女子生徒の担任となったのが平成18年4月。受験の相談にのるうちに交際を迫ったという。そして昨年の3月に栃木県那須町のホテルに連れ込みわいせつな行為をした。また、中学校の教室でも同様の行為に及んだ。
 
 児童福祉法では、児童(18歳未満)に淫行させる行為をしてはならない、とある。これは「児童と淫行をする行為」も含まれる。従って、たとえ生徒が誘ったとしてもほぼ自動的に罪となる。
 
 法廷戦術なのだろうが「生徒に誘われた」などと主張するとは何とも往生際が悪い。誘われたのならば、教師という立場を考えて断ればよかっただけのことである。52歳のベテラン教師が築き上げたはずの教育者としての倫理観は聞こえてこない。こういう先生というのは、後に転職した時に「何故教師を辞めたのか」と聞かれて何と答えるつもりだろう。
 
 90年代に真田広之主演の「高校教師」というドラマがあった。先生と生徒の恋愛、そして生徒をレイプする先生、当時は衝撃的な内容であった。しかし「ドラマだから」という冷静な目で見ていた。このドラマを検証すべく、当時のTBSのワイドショー「モーニングeye」で”実際の女子校はどうなのか”を取材していた。
 
 レポートによれば、「実際に先生と生徒が恋愛関係になる例もあるようだ。ドラマの中の世界だけではない」とした。すると、司会の山本文郎アナ(当時)の隣に座っていた渡辺真理アナ(当時)がレポーターに詰め寄った。「私は女子校出身ですが、そんな先生はいませんでした。みんな素晴らしい先生でした」といったが、取材した男性レポーターは「でも実際に話としてあるので・・」というと、「女子校がそういうイメージで見られるのは・・」と涙ぐんだことがあった。
 
 渡辺さんが食ってかかったのは、学校時代の思い出がいい先生たちによって作られたに違いないからだ。未熟な生徒たちは学校で先生しか頼れないが、そこにつけこんだ性犯罪は許すことができない。生徒は先生から学ぼうとしているが、先生もその生徒たちから学ぶことは多いはずである。渡辺真理さんのように先生を擁護する卒業生がいたら、それはきっと教師冥利に尽きるに違いない。
 
 
☆ 謙虚は一つの装飾である。ところが人はこの装飾をしないで外を出歩く(Franz Grillparzer)
 
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★ 「生徒から誘われた」と無罪を主張 わいせつ教諭初公判(産経新聞・08/7/9)
★ 「奥さんも子供もいるでしょ」で我に返り 生徒にキスで懲戒免職(産経新聞・08/7/16) 
 

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