交番とパトカーの窓ガラス割られる 群馬・桐生(2009.1.24)
以前、愛知県内の警察署の取調室で刑事が男を調べていたところ、女が乱入して刑事にスプレーのようなものを吹きかけた。刑事がひるんだ隙に女は男を連れて、警察署裏口から逃走する事件があった。東京・高井戸署では、盗品として押収した乗用車が署の敷地内から盗まれる事件も起きた。盗んだ男は逮捕された。
こうした事件を聞くたびに思うのだが、警察署というのはこんなに簡単に入れてしまうものなのだろうか。警察署敷地内であれば防犯カメラを設置しているところもあるが、スキがあったとしか思えない。人や車を署から持ち去るということが可能なのかどうか不思議でならない。
24日未明、群馬県桐生市の桐生警察署に止めてあったパトカーの窓ガラスが割られているのを署員が見つけた。またこれより前に、市内の同署広沢町交番の窓ガラスが割られていたことから、署員が出動しようとしていたところだった。さらに市内では境野町交番の窓ガラスも割られていた。同署では連続器物損壊事件として捜査している。
全国の警察は「空き交番」をなくすべく、交番や警察署の統廃合を行った。加害者から逃げてきた被害者が、交番に入って助けを求めようとしたが、警察官が不在であったために交番内で暴行を受けた事件もある。
そのため、忙しい交番に人員を置くために、さほど忙しくない交番は「地域安全センター」となり、警察のOBや住民ボランティアが主に日中に詰めて道案内などをしている。警察署も同じだ。例えば千葉県で旧千倉町や旧白浜町などを管轄していた千倉警察署は、自治体の合併により館山警察署に一本化された。千倉署庁舎は館山署の交番となって機能している。
建物に詰めている警察官がいることがありがたいが、その警察施設をねらった桐生の事件は体感治安が目に見える状態であるから、何としても犯人を検挙しなくてはならない。交番や警察署を襲った事件といえば、暴走族が捕まった仲間を奪還するために交番を襲ったり、過激派が警察署に向けてロケット弾を発射した事件などがある。2007年に団塊の世代が大量退職し、20代や30代の若い警察官が増えているという。であれば、その若さを機動力に向けて犯人検挙につなげて欲しい。
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