古き良き時代
「古き良き時代」というが、何故「あのころは良かった」と回想することがあるのだろう。
今現在は、悩みや問題を目の当たりにして、それを体感しているのであるが、昔の思い出の中の苦しみというのは実感することができないからではないか。
今、当時の辛さを思い浮かべようとしても「あのころはきつかったなぁ」という程度で、一般に苦しみがよみがえることはない。
ゆえに、いい思い出だけが記憶には残りやすく、「あのころは良かった」となるわけだ。では、今が「新しき悪しき時代」かというとそうではない。今も昔も変わらない。前述の理由で、どういう時代と感じるかは、難題を目の前にしているか、または過ぎ去った事柄かに依存するだけなのだ。
あえて「古き良き時代」を語るとすれば、自分の体型はスリムであったし、子供達は外で遊ぶことが自由なほど物騒な世の中ではなかったということである。
☆ 古き良き時代――すべての時代は古くなると良くなるもの(パイロン)
※ 取り消し線部分を訂正いたします。子供が行方不明になるケースは昭和30年から40年にかけて年間300件前後発生しており、無事に帰ってくることもあれば事件に巻き込まれる事案も昔のほうが多いです。近年は年間200件前後と、緩やかながら減っているようです。
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