17歳男子高生、女性を救出 埼玉・越谷

 
 埼玉県越谷市で火災発生の際に逃げ遅れた女性(16)を救出したとして、越谷市消防本部は沖縄県立那覇高校3年生の玉城弘次郎さん(17)を表彰することにしているという。
 
 玉城さんは友人宅に遊びに来ていたときに外の異変に気づき、燃えていた家の雨どいをよじ登り2階にいた女性を救出した。同本部では、「玉城さんの勇気ある行動は自らの身の危険を顧みず人命を救助した尊いもの」などとコメントした。

 玉城さんはとっさに雨どいを使ったのかもしれないが、雨どいがなかったらきっと別の方法をすぐに見つけたに違いない。緊急時の即断というのはそれまでの知識や経験をフル動員して行われる。そうした知識などがなかった場合でもきっと何らかの方法を使って玉城さんは救出をしていただろう。
 
 話が違うが、那覇市のモノレール車内で、沖縄県内の高校2年の男子生徒(17)が財布が無くなりうなだれていたところ、男性が高校生に6万円を渡して立ち去った。その後男子高校生がこの男性を捜していたところ埼玉県内の男性医師(68)だと分かった。医師は「捜してくれていることに感激して泣けてきた」などと話しているという。
 
 こうした報道で素敵だなと思うのは、人助けを生業としていてもしていなくても、目の前で困った人を助ける術をもっている人がいるということである。そんなことを隠し持っている人がたくさんいると考えると、ちょっとワクワクしますね。
 
 
★ 沖縄の男子高校生がお手柄 火災現場から少女救出、埼玉・越谷(産経新聞・2019/5/14)
★ 「信じてよかった」6万円を貸した男性は埼玉の医師 捜していることを知り感激の涙(沖縄タイムスプラス・2019/5/10)
 

身辺警護 まもる人たち

 
 イギリスでロシアの元スパイの男性とその娘が重体の状態で見つかった。駆けつけた警察官も重体で入院中である。この事件はかつて長野県松本市と東京都心で起きたサリン事件を思い出させた。その場にいた人たちが次々と倒れたのである。
 
 イギリス警察は基本的に銃を所持していない。相手を刺激しないためだと言われており、防犯スプレーと警棒が唯一の武器である。発砲事件などに対応するために狙撃部隊が編成されることがあるが基本的に一般の警察官は丸腰である。イギリスだけではなく、ニュージランド、アイルランド、アイスランドそしてノルウェーなどの警察も丸腰であるという。
 
 テレビ朝日系ドラマ「BG〜身辺警護人」は島崎章(演:木村拓哉)ら民間会社のボディーガードたちが体を張って警護対象者を守る。「民間」を毛嫌いする、警視庁SPの落合義明(演:江口洋介)たちとの確執もある。
 
 落合は「民間警護は役に立たない」と言うが、島崎が「武器を持たないほうが対象を安全に保てる場合もある」と返す。警察で言うとイギリスなどであるのは前述のとおりだが、民間の場合、米国発祥のパトロールボランティア「ガーディアン・エンジェルス」がある。米国で発足したのにもかかわらず、パトロールする彼らは銃などの武器を持たない。それが知られているため、声をかけられた犯罪者なども攻撃はしてこないということだ。
 
 木村拓哉、江口洋介、石田ゆり子、山口智子、萩原聖人などの面々を見ていると、かつての90年代を思い出す。海に向かって未来を誓った若い世代。彼らが今は国の中枢となって動いている世代となった。海を向いている若者を後ろから優しく見守る立場となった。世の中に存在する守る人と守られる人。そして武器を手にする人と何も持たずに戦おうとする人。危険な思想を持った人間を前に丸腰では戦えないのだろうか。
 
 21世紀の若者が丸腰で戦いに挑んでいる。アメリカの高校で乱射事件が発生したのを契機に米国内の高校生が大規模なデモ行進を行った。「何がほしいか」「銃規制だ」「いつ欲しいか」「今だ」と訴えている。米政権は銃規制に関しては20世紀の時代遅れであるが、米国の地で未来を生きようとしている若者は洗練されている。守りたいものは人によって違うが、市井の人々は常にそれを丸腰で守り抜こうとする。その姿勢にひたすら目を見張るばかりである。
 


 
 
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★ BG 身辺警護人(テレビ朝日)
★ 【フロリダ高校乱射】事件から1ヶ月、高校生らが全米で大規模デモ行進(BBC NEWS JAPAN・2018.3.15)

高1男女が人命救助 さいたま

 人命救助をした高校生二人が埼玉県警大宮西署から感謝状を贈呈された。菊地将大さんと岩崎せつなさんで、ともに1年生だという。昨年12月、二人はさいたま市西区内の歩道上で転倒していた女性(82)に「大丈夫ですか」と声をかけた。通行人の男性が通報し、二人は救急車が来るまで声をかけ続けたという。
  
 転倒している人に対してはまず意識の有無を確認することが重要である。二人は「直感的に」(岩崎さん)その行動をとった。
 
 そうした場面に遭遇したら、次に取る行動は通行人に通報を要請することである。その間に声をかけ続け、近くにAEDがあれば持ってくるか近くの人に持ってきてもらう。
 
 相手の意識がない場合、AEDは開けることで電源が入り(自分で入れるものもある)自動音声が流れてくるのでその指示に従う。
 
 「回復体位」を知っておくと有用である。
 
 救命講習を受けたことがある。胸骨圧迫する心肺蘇生法が知られているが、実際にやってみるとかなりハードである。救急隊員が到着するかAEDが来るまでひたすら続ける必要がある。近くに人がいれば交代して続ける。
 
 人工呼吸も人形相手に行った。倒れている相手に対してかがんだ姿勢で空気を送り込むので大きく空気を吸い込み吐き出す力が必要である。一度教わるといざという時の心構えができる。こうした講習は近くの消防署などで行われているので、興味のあるかたは情報を探してみるとよいだろう。
 
 若者の活躍はどんな分野であれ躍動的で純粋でバブリーでよいものである。男性が倒れている女性にAEDを使うのに問題があるとかないとかの議論があるようだが、倒れた人を目前にしてそんな事を考えている時間があるかどうか、冒頭の菊地さんや岩崎さんに聞いてみるとよい。
 
 
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★ 返事がない・・転倒の高齢女性を救助 高1の男女2人、救急車来るまで声掛け見守る 大宮西署が感謝状(埼玉新聞・2018/1/5)
※ AEDの使い方、応急処置の方法などが記載されている。
★ 横浜市消防局
 

ひとりぼっちのツイート

 
 今年もツイッターを楽しんだ。ツイッターはつぶやきを見た人がいると「インプレッション」としてその数が出る仕組みになっている。そうした中でとても気になるつぶやきがあった。男性と思われるアカウントを見ると、「苦しいたすけてください」、「日給でしのいでいますがもう限界です」などと大変な状況がつぶやかれている。
 
 本当なのかと思って過去のツイートに遡ってみると、「苦しい」、「たすけてください」といった具合で今年の夏くらいから苦しい状況が続いているようである。プロフィールを見ると、周りに裏切られてホームレスになったこと、2つの病気に冒されており経済的にも体力的にも限界であることが綴られていた。
 
 ツイートには「まだ何もありません、支援お願いします」というツイートに、名前を隠さない状態で都市銀行のキャッシュカードの写真をツイート、銀行名、支店名、口座番号も記されており切迫した状況であった。
 
 誰かが返信をしていた。「少額ですが振り込みました」というツイート。「誰かこの方を助けてあげてください」というツイート。詐欺でないとしたら大変なことである。こうした問題に取り組む団体をブログで取り上げたことがあるので、「こちらを張っておきます」と返信して該当団体のリンクを張った。インプレッションは4300になった。注視している人たちが少なからずいらっしゃった。
 
 次の日に男性のプロフィールを見ると「支援団体に保護されました。ご恩は必ずお返しします」と書かれており、非公開アカウントになった。そして翌日になるとアカウント自体が消えていた。ナンバーワンよりオンリーワンというが、オンリーワンはあまりにも見えない。
 
 男性の病気が回復して社会復帰できたら今度は楽しいツイートでやりとりできるといいと思う。やりとりしましょう。もちろん、辛く悲しいときも共有いたします。
 
 本年も私と絡んでいただいたみなさま、ありがとうございました。よいお年をお迎えください。
  
 
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文字は語りかける

 
 歌手で女優の小泉今日子は「老化は進化だ」といった。常に流行の先を行く彼女の言動には説得力がある。十代の役からいつの間にかお母さんの役まで演じるようになったキョンキョン。歌ってきた言葉にも彼女の存在の大きさがにじみ出る。
 
 かつて米国のレンタルビデオ店では、返却されるビデオテープが巻き戻されない状態で戻ってくることに苦慮していた。他の客から寄せられるクレームの毎日。そこで店側は考えを変えて貸し出す商品に一言付け加えた。「ビデオは巻き戻してからご覧ください」。苦情は全くなくなったという。
 
 愛媛県の佐伯さん夫妻に三つ子が誕生した。3人とも脳性まひの状態で生まれてきた。医師に「一生障害が残る」と言われたが、「ヒーローになれ」と願いを込めて長男には「主人公(ひーろー)」と命名した。「キラキラネームなんて言われますけど」と少し微笑みながら言う佐伯さん。それまで関心のなかった障がい者の作業所を運営する。個人の適性に合わせて作業をすすめる。「年金受給者が納税者になる」といい、作業場で働く女性も「収入が以前の倍になった」と話している。名前に込められた想い。ヒーローになるのは本人かもしれないが、それをさせてくれる偉大な存在もあるのだ。
 
 人を勇気づけしたり、愛情を込めたり、文字が担う役割は大きい。
 
 あや♪海苔文字弁当さん(@kubotatcj)は、ツイッターで旦那さんのために海苔文字弁当を作って公開している。年齢の離れた旦那さんは80年代の音楽や流行が好みであり、あや♪さんは勉強して例えば次のような弁当を作っている。
 


 
 ちなみに旦那さんについては「すべて完食してくれます。好き嫌いがないので助かります」とし、旦那さんが一番うけた弁当は何かというと、「スター魚ーズの海老ソード9、最後のジェ鯛弁当です」とのことです。ときに午前3時に起きて海苔文字弁当を作っているあや♪さんのコメント欄は、デーブスペークター氏のコメント欄と同様に他の方が考えたダジャレが炸裂しています。旦那さんはお弁当のフタを開けるのが楽しみでしょうね。
 
 
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★ 『素晴・宇宙・主人公 佐伯さんちの三つ子ちゃん』(テレビ愛媛)
★ あや♪海苔文字弁当(Twitter)
 

伊藤詩織さんが会見 「ブラックボックスと言われた」

 
 性的暴行被害を訴えていたジャーナリストの伊藤詩織さんが、東京都内の日本外国特派員協会(FCCJ = Foreign correspondents’ Club of Japan)にて会見を行った。前回は”Too personal, too sensitive”(個人的すぎであり、繊細すぎる)ということで会見を断られていたが、今回は行われることとなった。この件について詩織さんは、「これまでにも性暴力被害やストーカー被害で会見を行っている人はいる。こうした被害はすべて個人的なものである」とした。
 
 また会見では元TBSワシントン支局長の男性も登壇、「立場上質問しようかどうか迷ったのですが」と前置きをし、「警察が示談を勧めて捜査車両に詩織さんを乗せて弁護士事務所まで行ったというのはとても特異なこと。確認ですがこれは詩織さんが望んだのか」などと質問した。これについて詩織さんは「警察に勧められた。連れて行かれた先の弁護士も示談を進めてきたので断った」と答えた。
 

手記については、「密室でのできごとということであり、警察や捜査員から何度も『ブラックボックス』という言葉を聞きました。しかし私は2年以上この事件と向き合ってきたことで、警察そのものにもたくさんのブラックボックスが存在していることに気が付きました。いかに光をあて、箱を開くか。少しでもそのきっかけになったらと思い、この本を執筆しました。

 
 詩織さんは元TBSの記者の男性に対して準強姦罪で警視庁高輪署に被害届を提出。同署では捜査した後に逮捕状を請求、本人逮捕当日になって逮捕が取りやめとなった。東京地検は嫌疑不十分で不起訴。詩織さんは検察審査会の申し立てを行ったがこれも「不起訴相当」と判断がされ、今度は真実究明のために民事訴訟を起こしている。
 
 捜査は行われており、逮捕状の発布までたどり着いた。しかし直前になって逮捕が取りやめとなった状況。被害者の詩織さんを絶望の淵にまで落としたことは間違いがない。
 
 性犯罪被害に限らず、被害者が責められるようなことはありうる。振り込め詐欺の被害者でも「なぜ気が付かなかったのか」と責められる。交通事故の被害者でも「安全確認したのか」と責められる。殺人事件の被害者もまでも「抵抗しなかったのか」「なぜ逃げなかった」などと誹謗中傷されることがよくある。
 
 しかし被害者になるのは詩織さんがいうように誰にでも起こりうる事である。そのときに被害者に対してワンストップの被害者支援があればよいのだが、そうした施設以前に人々の関心があまりにも低い。病気のケアは病院だが、心のケアは誰もができるはずである。しかし、それが足りていない憂うべき状況である。まずは周りの人が被害者に寄り添わなくてはならない。特定の団体ではなく、身近なところがブラックボックスであってはならない。
 
 

 
 

 
★ 元TBS金平氏「元同僚に非常に怒りを覚える」、伊藤詩織さんの記者会見で強く批判(弁護士ドットコム・2017/10/24)
★ 伊藤詩織さん会見、手記に込めた思い「遠い誰かの話ではない」(ORICONニュース・2017/10/24)
★ 性暴力を受けたと被害届提出した伊藤詩織さん、会見で「被害者の救済制度整備を」(産経新聞・2017/10/25)
 
 
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