精神的打撃を推奨する士業の男性

  
 長く一つの職場に勤めている人は尊敬する。しかしその一方で、長期にわたって同じ職責を全うしていると、傍から見ておかしなことでも平気な感覚になってしまう恐ろしさがあり注意が必要だ。
 
 社会保険労務士、税理士として活動している男性が「すご腕社労士の首切りブログ」と題してブログを開設し、その中に目を疑うような記述があり話題となっている。
 
 「上司に逆らう、遅刻するなどのモンスター社員にどう対処すればいいでしょうか」という質問に対して、「うつ病に追い込む」、「適切合法なパワハラを行ってください」などと助言しているのである。
 
 他にも「反省文を書かせて自分に非があるように関連づけて考えて書いていくことを繰り返しましょう。うつ状態というのは自分を責める病気なので、後悔の量が多ければ多いほど(過去に否定的な執着する程)発症し易いです」とも書かれている。
 
 さらには「降格減給与えて経済的にダメージを与えます適切な理由をでっち上げましょう」、「万が一本人が自殺したとしても、うつの原因と死亡の結果は相当因果関係を否定する証拠を作っておくことです。立証責任は本人にあります」、「本当にうつ直前になったら、休職命令を与えてもいいでしょう。休職満了による退職でも可能でしょう」、最後には「モンスター社員に精神的打撃を与えることが楽しくなりますよ」と締めくくっている。
 
 ブログのタイトルからして異質であるが、合法的なパワハラなど存在せず、こうした嫌がらせを推奨すること自体が異常である。内容は間違いなく自殺をほう助するような行為である。ご本人は「自分の考えを書いただけで法的に間違ったことはない。釈明するつもりはない」とのコメントをしているという。
 
 最近、公務員による差別ツイートが問題になっているが、こうした部分も問題の本質に向き合わず、無知識の状態で感情任せの発言していることが問題である。ネットの公の部分で発言をしておきながら、その影響を考慮する感覚がなくなっているのである。
 
 扱いにくい社員というのは存在するだろう。それは適正な指導や教育が必要なのであって、面倒な状態まで放置しておいている、育児で言うところの「ネグレクト」が問題の一部である。
 
 嫌がらせや差別というのは日常に潜んでいる。こうした偏った思考のテロ行為が存在しているのかと思うと辟易する。健全な思想が滞留することで、文化も経済もそこから波及する何もかもが崩壊していくのだ。
 
 人と会話していると分かるが、いくら言葉で飾っても、さらに話を進めると答えてくれないことがある。知識が無いから。さらに話を進めると感情的になる。未熟だから。人の嫌がることを平気で言う。経験が無いから。
 
 「合法的なパワハラ」というのは、恐らく書類上、証拠精査の段階で違法ではないというこだけである。しかし、法律上の罪と道徳上の罪は必ずしも一致しないということを知っておくべきだ。
 
 「精神的打撃を与えることが楽しくなる」とあるが、この男性は一体これまでに、どれくらいの精神的打撃を直接的、間接的に与えてきたのであろう。あと、同病罹患経験者としていうが、この病気がどんなに辛いものかこの男性は考えたことがあるのだろうか。
 
 
  
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