小型機が墜落 東京・調布(2015.7.26)
「空港」と「飛行場」の違いをご存じだろうか。空港は旅客や貨物の運送を行う飛行場のことであり、飛行場はそれよりも公共性の低いところをいうそうだ。
東京・調布市には「味の素スタジアム」があり、スポーツやコンサートに使われているが、ここに隣接する形で「調布飛行場」が存在する。定期航空路として、伊豆諸島の大島、新島、神津島、三宅島に行くことができる。周辺は調布市、三鷹市の住宅街が密集しているが、この住宅街に同飛行場から離陸した小型飛行機が墜落した。
26日午前11時ごろ、調布市富士見町に5人乗りの小型飛行機が墜落し、民家や車に直撃した。この事故で乗員2人と民家の住民の計3人が亡くなった。3人の乗員と住民5人がケガをした。警視庁捜査1課と調布署は業務上過失致死傷容疑で飛行機の運航会社を捜索、国土交通省も係員を派遣して事故の原因を調べる。
民家が建ち並ぶ場所に隣接する空港や飛行場は全国にあるが、これまで調布飛行場が騒音等の問題が大きくなったことを耳にしたことがない。東京で騒音といえば、羽田空港や米軍横田基地である。騒音もさることながら、地域住民にとって不安なことはこうした航空機事故である。事故原因の究明が急がれるが、何の落ち度もなかった方たちが亡くなってしまったことは非常に胸が痛む。
今年は「日本航空123便墜落事故」が発生して30年となる。この時の事故原因は修理ミスと推定されている。ミスには庇うことのできるミスと庇いきれないミスがある。そもそもミスなどという言葉で済ますことができないことがある。安全第一、品質第二、生産第三という言葉は、運輸業界のみならず誰しも肝に銘じなければいけない。さもなくば、被害者を作る可能性があるということを認識する必要がある。
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