恋愛のマニュアル
かつてHot-Dog Pressという雑誌がありよく読んでいた。内容は若い男性向けの情報で、服、新製品情報、そして2月ともなれば、”一人暮らしバイブル”の特集が組まれた。そして”恋愛マニュアル”の見出しも躍った。
当時の”恋愛マニュアル”で覚えているのは、その名も”リンゴ作戦”。気になる女の子とデート。食事などを楽しみ、別れるときに「ほら、これあげる」と言って、リンゴを渡すというものだ。リンゴを渡された女の子はそれが印象的になり、その彼を忘れなくなるというものだった。
アダムとイブ作戦みたいな感じがするが、こういうストーリーをよく考えるものだと感心したものだった。リンゴ1つあげて好きな子をゲットできればこんな楽なことはない。これを読んで実際にリンゴを買いに行った若者はいたのだろうか。
マニュアルというのは最初のとっかかりを掴むときには大変有効だ。右も左も分からないとき、フローチャートに従って動くのは間違いが無く安心できる。しかし言うまでもなく人の心というのはマニュアル通りに掴めるものではない。大切なのはマニュアルを土台とし、マニュアルに書いていない事態を予想し自分でマニュアルを完成させることである。それが個性である。
テレビではマニュアル通りにしなかったのが事件・事故を引き起こしたかのように言われている。でも本当はマニュアル以上のものを想像する力がなかったから問題になるのである。
好きな異性をつかまえることのできる人というのは、きっとマニュアルなんて持っていない。それまで生きてきた経験がマニュアルであり、からだひとつさらけ出して好きな人の目の前に立っているものだ。もちろん、リンゴなんて持っていない。
☆ 愛し合っているというのはお互い見つめ合っていることではない。お互いが同じ方向を見つめることだ。(サン・テグジュペリ)
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