犬を失った友人

 
 以前テレビのドキュメンタリーで見たことのある小さなサル。このサルには生まれつき手足が欠損していた。両ひじ両ひざから先が無かったが、四つん這いでハイハイしながら飼い主の主婦の所に素早く動いていた。犬や猫よりも人間の言葉には敏感であろうから、ペットというよりはるかに人間に近い存在であったろう。喜んだり機嫌が悪いと、キーキーと言って鳴いてみせる。そんなサルがある日死んだ。タオルにくるまれた小ザル。死に顔は人間の子供のように穏やかで、飼い主の主婦は「ありがとう。いい子だったね」と涙した。
 
 我が家も長いこと犬を飼っている。現在は2匹だが、その前にはのべ3匹の犬がいた。サルほどではないにしろ、犬も人の言葉をある程度理解している。つたないコミュニケーションがより一層愛情を深いものにする。
 
 女性の友人からメールが来た。「実は犬が死んでしまって落ち込んでいます。そういえばNonoちゃんも、むかし長く飼っていたワンちゃんが死んでショックを受けていた事を思い出してメールしました」。聞けば、室内犬のそのワンちゃんは8歳ほどで死んでしまった。少し早すぎる死に対して「それが心残りで」と友人は言っていた。考えてみるとそのワンちゃんは、彼女が結婚してからずーっと家にいたことになり、新しい結婚生活をする上での大事な家族であった。
 
 「ペットロスにならないように気をつけようと思う」と言っていた彼女にアドバイスをしようと思う。ワンちゃんと一緒にいたリビングのテーブルに、今までに飾ったことのないちょっとばかり綺麗な花を飾ってみてはどうだろうか。家に帰るとワンちゃんが癒してくれていたように、綺麗な花が悲しみをも癒してくれるに違いない。
  
 
☆ 父はドキュメンタリーを見るのが好きだったんです。 うれしそうに内容について話す父が好きでした。 その横にただ座っているようなありふれた日常を、 もっと共有したかった(大平光代)
 
☆ 人気blogランキング(国内ニュース)に登録しています。クリックのご協力をお願い致します。
 
 

(Visited 10 times, 1 visits today)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA