マスコミが反省
オウム真理教の時、メディアはこぞって教団幹部を連日出演させ、教団の教義やその方向性について疑問をぶつけていた。しかし教団の宣伝になりかねないという批判を受けて、その報道を一斉に自粛したことがある。その後、国家転覆を図ったテロが発生した。
あの時の教訓が生かされていない。
読売新聞が「ホリエモンを持ち上げた責任がメディア側にもある」との内容を書いた。確かに話題を振りまいた彼ではあるし、大きく成長している会社がまさか陰で違法なことをしているなど、知る由もなかった。
しかし、「カネノチカラ」を力説した彼に援護射撃したのはメディアである。「カネノチカラ」という言葉がテレビやPCのモニタで踊り、紙面を飾った。株主が飛躍的に増え、拝金主義を嘆く向きもあった。それでもメディアは「カネノチカラ」を煽った。
結果的にこうした事態になり、今ごろになって「堀江社長の語るメディア観では、放送の将来が心配だ」(昨年3月24日・読売新聞社説)と「警鐘を鳴らして批判してきた」などと言っている。
歴史は繰り返されるというが、一企業をここまで派手に宣伝してきた責任は大きい。もう二度とこんな事は辞めて欲しい。株もインターネットも興味のない人にしてみれば、今回の事件は全く理解が困難であろう。
ビルゲイツが結核撲滅のための研究支援資金として、1050億円を寄付した。「金の力」とは本来こういうものであり、こういう事をメディアは積極的に報道すべきなのである。
☆ テレビは本当の生活ではない。現実は、人はコーヒーショップを出て、仕事に行かなければならないのだ。(ビル・ゲイツ)
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