アメブロ芸能人ID・パス流出でホリプロ元契約社員を逮捕 警視庁
アメーバーブログを利用していた芸能人のIDとパスワードが流出した事件で、芸能プロダクション「ホリプロ」(東京・目黒区)の元契約社員の男(30)が3月13日、不正アクセス禁止法違反容疑で警視庁に逮捕された。
同庁ハイテク犯罪対策総合センターと渋谷署によると、逮捕容疑は今年の元日未明、タレントの藤本美貴さんのブログにIDとパスワードを使って不正に侵入して、芸能人445人分のIDとパスワード記載リストを張り付けた。その結果、ブログ閲覧者がそのリストをダウンロードできるようにした。
アメーバーブログを運営するサイバーエージェント(東京・渋谷区)の内部文書だった同リストだったが、誤って男にメールで送信されたのが原因だった。現在はID・パスワードとも変更されており、流出などの被害はない。
こうして原因を見るとささいなことであった。しかしメールの「送信ボタン」の怖さを改めて知る。送信相手が適切か、添付書類は間違いがないか、確認する作業が必要だ。米グーグルの運営するGmailがベータ版で提供している機能に「夜中にメールを送信する際は確認メッセージを出す」というのがあるが、そんな機能が標準で必要になるかもしれない。
そして痕跡が残るにもかかわらず、不正にアクセスをした男の目的は一体何だったのであろうか。男は調べに対し「大切なファイルを持っていることを誰かに知らせたかった」と供述している。あまりに稚拙な動機である。動機という言葉を使うのもためらいたくなる。
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★ 芸能人ブログID・パス流出、ホリプロ元社員逮捕(読売新聞・10/3/17)