DV防いだ警察 パトとヘリで夫追跡、逮捕 熊本
25日午前、熊本市内の女性から無言の110番通報があった。電話番号からドメスティックバイオレンス(DV)被害者として登録されていることが分かり、熊本県警熊本北署員が急行した。署員が夫を発見すると、妻をおいて車で逃走した。
県警ではパトカー20台とヘリコプターで約1時間追跡。逃走中の夫はパトカーに体当たりするなどしたが、合志市内で停車した。夫はナイフで自分の首を軽く2回切り、警察官を威嚇するなどしたが、警察官が拳銃を構えるとナイフを捨て、警察官に身柄を確保された。
銃刀法違反の現行犯で逮捕されたのは、女性の夫で無職の男(28)。警察官に向けたナイフは刃渡り15センチのナイフであった。女性は1月に県警に対してDVの相談をし、熊本地裁が男に女性に近づくことを禁じる保護命令を出していた。
DVやストーカーの被害者は多いが、警察の対応が後手に回る報道をよく目にする。今回は熊本県警の迅速な対応で被害を防ぐことができたといえるだろう。裁判所の命令を重く受け止めない者、つまり法令を遵守できないものは身柄を拘束するしかないようだ。
パトカーは警察本部に対して現在地を知らせるGPSなどの装備が整っているが、最近はヘリの活躍も目立つ。危険な被疑者の逃げ得を許さないという警察の姿勢が顕著に表れており頼もしい限りだ。何よりも、女性に対する被害を防ぐことができて良かった。
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★ DV夫をパトカー20台とヘリで追跡・逮捕(読売新聞・10/3/25)