言葉のリサイクル

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過去形になった風船

 
 
 命とは風船のよう。空気を吹き込まれて、ふくらみ、飛び立つ。誰もが風船を手にしたがるが、風船は大空へと飛び立たなくてはならない。
 
 
 越えられない壁は存在する。その壁に対して苦しみと感じることになるが、やすらぎとなる壁があることを知った。
 
 自分にとって偉大な存在というのはもどかしい壁であった。しかし同時に、その壁に寄り掛かることもできたのだ。その壁の色というのは真っ白で、自分が好きな映像を映し出すことができた。映し出すことを許してくれた。
 
 その壁が壊れた時、自分は先に進むことができるが、寄り掛かることはもう二度とできない。今度は、自分がそうした存在にならないといけない。壁にならなければならない。それは突き進むためのハードルであり、安らぎを与えるためでなければいけない。
 
 これからは偉大な過去を勉強し、自分の未来につなげなくていく。しかし、偉大な存在を語るのに、今後は全て過去形にしなければならないのが悲しい。
 
 
 考え方が違ってはいたが、私は各駅停車、偉大な存在は特急だった。ただ、目的地は同じだった。
  
 
 早すぎるんだよ。
 
 
 もう少し、ゆっくりした旅をしたかった。
 
 
 もうちょっと、話しをしたかった。
 
 
 同じ性で同じ姓の、偉大なる存在さんへ。今まで本当にありがとう。
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 

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過去形になった風船」への4件のフィードバック

  • 偉大な存在を失うことは、辛いことだと思いますが、そういう存在が心の中に永遠に生き続けるというのは、とても誇りですし、素晴らしいことですね。

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    • >ともみさん
       
       今でも思い出すと悲しく、大変辛いのですが、悲しい部分は時間が拭き取ってくれると信じています。そして楽しかった思い出だけが残ります。ともみさんが仰るとおり、とても誇れる存在でした。ありがとうございます。

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  • 突然の事でご家族のお気持ち図り知れません。
    私もして頂いた事が沢山ありました。ぜんぶ心の底からの優しさばかりで、ありがとうございますの気持ちでいっぱいです。カッコ良かったです。
    ほんとですね。過去形に話さなきゃいけないがとても哀しくてさみしい。
    各駅停車と特急のお話感動させてもらいました!

    返信
    • >すみちゃん
       
       すみちゃんを始め、多くのかたに愛された人でした。特にお酒の席となると威力を発揮する人だったので、ご迷惑もおかけしたことと思います。
       
       すみちゃんが仰るようにあまりに突然のことでした。酒もタバコもやるのに健康診断でも「異常なし」の人でした。それだけに今でも信じられない状態です。しかし、こうして多くの人に語られる存在であったのは本当に誇りです。
       
       すみちゃんのこれからの人生で、「そういえば、あんな人いたな」と、頭の片隅にでもおいてもらえると本人も喜ぶでしょうし、私たち家族も嬉しいです。
       コメント、ありがとうございました。

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