PTSDにかかる警察官、自衛官、テレビスタッフ ケアが急務 東日本大震災
ずっと気になっていた。
東日本大震災で被災した東北3県(岩手、宮城、福島)の警察官がPTSD(Post Traumatic Stress Disorder=心的外傷後ストレス障害)を発症する例が出てきている。凄惨な現場に慣れているはずの警察官も、想像を絶する光景に心労がピークに達している。こうした現場で働く人たちのケアが急務だ。
昨年の産経新聞の記事では、報道で映像に携わるスタッフも体調が悪くなった人が増えたと書かれている。テレビでは放映されない遺体の映った映像などを編集すれば、体調が悪くなることも想像できる。
陸上自衛官でも派遣された隊員のうち3.3%がPTSDのリスクにさらされているという調査結果が出ている。弱音を吐けない自衛官の特性から正直に話せない隊員もいると見られている。
被災地の3県警では、408人の警察職員にPTSDの傾向があることが警察庁のまとめで分かった。「寝付きが悪い」「活動にともなう夢をよく見る」という回答項目に対する結果だという。福島県警に限ると、沿岸部の浜通りで7.1%と高く、中通りや会津地方の倍以上にのぼる。津波に加えて原発事故対応も影響している。
自衛隊では遺体捜索活動に当たった隊員に対して上官が「任務はどうだったか」という質問をしていた。隊員は「子供の遺体を収容した時、自分の子供を思い浮かべた」などと話していた。
みんな優しい。人の痛みを感じようとするから悲しい。そして無念の運命となった人を考えるから苦しい。辛い体験は話すことで和らぐ。悲しい時や辛い時にその話を共有してもらうことは恥ずかしいことではない。積極的に話を聞く姿勢も求められる。
辛い経験は辛いばかりだ。しかし、いつかその記憶を乗り越えて、冷静に向き合える時は必ず来ます。
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★ 「寝付き悪い」「夢よく見る」被災3県警 408人がPTSDの傾向(産経新聞・12/5/24)
★ 被災地派遣の陸自隊員 3.3%がPTSD発症のリスク(産経新聞・12/3/7)
★ 報道映像がトラウマ テレビ局スタッフもPTSDに(産経新聞・11/3/28))
★ ワゴン突っ込み16人死傷 埼玉・川口(本ブログ・06/9/26)