特命係の亀ちゃん、相棒を卒業
東京・新宿にある国立感染症研究所は、インフルエンザの流行が始まったとし、予防接種などの対策を呼びかけた。今月1日〜7日までの全国の患者数が7707人に達し、「こまめな手洗いが予防の基本だ」としている。流行としては昨季に次ぐ早さだという。
テレビ朝日系ドラマ「相棒」では、「国立微生物研究所」の研究員の男が未知のウイルスを持ち出し、その際に同僚を殺害、特命係の2人を含む警視庁は男の身柄を確保する。ところが、男が持ち出したウイルス保管場所で爆発が起こり、特殊部隊が来るまで待機していた鑑識課員ら警察官数名が汚染された部屋に缶詰となる。
間もなく同庁化学防護隊が到着、感染された警察官を病院で隔離する。隔離されている米沢鑑識課員から部屋の状況を携帯電話を通じて知った杉下警部。病院近くで待機していた亀山に、隔離病室内に入るよう指示を出す。「これは君に大変なリスクを背負わす事になる」。亀山は言う、「右京さん、これが右京さんとの最後の事件になるかもしれません」。
杉下・亀山のコンビは事件発生時、知的で冷静な杉下が的確な推理・判断をして事件を解決に導いた。それには右腕となっている亀山が必要だった。杉下が言うセリフで「真実に近づく」というのがある。複雑な事件であれば、冴えた頭の持ち主である杉下だけではたどり着けない。
人は1人で正義を貫こうとするときに倒れる事がある。それを防ぐために必要なのはもう1人以上の存在である。亀山は1人だが、杉下にとっては1人以上の存在であった。相棒と呼ばれ、互いをそう認知するには熟成された時間と信頼関係が必要なのである。そして2人が是が非でも曲げない信念は「正義」であった。
正義を語ることは簡単なことである。難しいのはそれを実行する事だ。正義は人を選ばない。誰でも正義を貫き通せるのだ。残されている事は、不正に対してひたすら立ち向かって行くだけだ。考えている暇がないのが本当の正義である。
後半のシーンで印象的だったのは、二人が最初に出会った場所である「特命係」の小部屋。いつもは薄暗い印象しかないのに、それは実に美しい場面であった。
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