交通事故で69歳死亡 14病院、16回拒否 兵庫・伊丹(2009.2.5)

 兵庫県伊丹市で先月20日、交通事故で重傷を負った男性(69)が、救急搬送の歳に14病院に受け入れを拒否され、事故から3時間後に出血性ショックで死亡していたことが分かった。
 
 伊丹市消防局などによると、20日午後10時15分ごろ、市内の県道を自転車で横断していた近くに住むこの69歳の男性が、同市内の自営業男性(28)のバイクと衝突、2人とも全身を強く打ち重傷を負った。5分後に救急車が現場に到着、「1人なら受け入れ可能」とした同県西宮市内の3次指定の大学病院(生命の危機が切迫している状況に対応する病院)に、負傷程度が重いと判断されたバイクの男性が搬送された。
 
 救急隊は自転車の男性の応急措置をしながら、1時間にわたって兵庫・大阪の5市13病院に受け入れを打診したが、「専門医がいない」、「ベッドに空きがない」などの理由で断られた。11時30分頃に伊丹市の民間病院が受け入れに応じたが、搬送後に容体が悪化。病院は、救急隊員が受け入れを打診した西宮市の大学病院など2施設に転院を依頼したが、断られたという。
 
 その後、神戸市の病院が応じたときは、すでに搬送できる容体ではなく、21日午前1時10分ごろに死亡した。最終的に治療に当たった伊丹市の医師は、「搬送の遅れと死亡の因果関係は分からない」としている。兵庫県では2007年、現場の救急隊員と並行して受け入れ病院を探すように通知していたが、伊丹市消防局は、「刻々と変わる状況についてやりとりするには、救急車と通信司令室とも人員が足りず、同じ時間帯に119番が6件重なった」とし、病院探しを断念していた。
 
 私も過去に意識を失って救急車で搬送されたことがある。しかし受け入れ先がなかなか見つからなかったようで、数分間救急車は止まったままであった。結局、過去に入院したことのある同じ区内の病院に搬送された。また、アルバイト先の店内でお客さんが倒れたとき、やってきたのが消防車だったことがある。「救急車が出払って数が足りないので、とりあえず来ました」とのことであったが、それから15分後にようやく救急車がきた。
 
 普段から健康に気を遣って、救急車のお世話にならないようにしたいところである。同時に、交通事故なども起こさないように気をつけることも重要である。切迫した状況の患者さんが優先的に搬送されるようにしなくてはならない。救急隊員、そして医師に看護師の方たちの献身的な支えがあって救急医療は成り立っている。従って、暴走行為や飲酒運転などはもってのほかだ。
 
 とはいえ、突発的な事故が起きたときにはどうしても救急車のお世話になることになる。そのときに、受け入れ先が見つからない、すなわち「空きベッドがない」「担当医がいない」「別の患者を診察中」といったことがあってはならないが、慢性的な医師不足の解消、そして緊急搬送時の空き病院を容易に検索できるシステム構築も大切であり、これは関係する行政や国が対策を考える優先課題の1つである。「受け入れ拒否」はもうすでに幾度も起きている。身近な行政サービスが崩壊しかけている状況に歯止めをかけなくてはならない。
 
 
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★ 14病院で16回拒否、交通事故で重傷の69歳死亡(読売新聞・09/2/4)
 
 

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