家政婦のミタが好調だったのは「絆」?

 日本テレビ系列のドラマ「家政婦のミタ」の最終回視聴率が関東で40%、関西で36.4%を記録した。ビデオリサーチ社によると、77年以降の調査では、日本テレビ系のドラマ「熱中時代」(79年3月30日)と並ぶ歴代3位となった。ちなみに歴代1位はTBS系列で83年に放送した「積木くずし・親と子の200日戦争」の最終回で、45.3%である。それに迫る勢いだった「ミタ」はなぜ支持を集めたのだろうか。
 
 20日に61歳で亡くなった映画監督の森田芳光さんの作品に「家族ゲーム」がある。松田優作演じる型破りな家庭教師・吉本が、平和でありふれた家庭に活を入れる皮肉のこもった作品となっている。名シーンと呼ばれているのが、家族4人と吉本で並んで食事をするシーンだ。普通、食事をするときは食卓を囲むものだが、そこをあえて直線の長テーブルに設定。何気ない家族の会話の最中に、吉本が”暴れる”のである。
 
 ミタでは食事のシーンは食卓を囲んでいた。食事の最中も子供が学校の話をしたり、ミタに話しかけたりとごく平凡な映像だ。しかし、ミタが家政婦であることから、家の中でのやりとりに比重を置かれたことが奏功したといえるのではないだろうか。
 
 今年の漢字に「絆」が選ばれた。東日本大震災では家族の絆が大切であると言われるようになったこともあり、当然の字が選ばれたといえる。玩具売り場ではテレビゲームもさることながら、昔懐かしい「人生ゲーム」やトランプといったアナログゲームが流行っているという。家族や友人達とみんなで楽しめることが売れている要因となっている。楽しみながら自然に家族との絆を確認できるであろう。
 
 そんな家族にミタは受け入れられた。風変わりな家政婦と、家族を映し出すことで実際の家庭に支持を集めた。かつては家族でドラマを見ることが多かったが、テレビが1人1台という時代と共にその構図はなくなった。しかし大震災で再び家族は集まり、そこに個性的なキャラクターであるミタが登場したことになる。
 
 「ミタ」の名シーンといえるのが、最終回に阿須田家と一緒に食卓を囲むシーンである。ここでは阿須田家の面々がミタに向かって「これからは○○してください」、「また○○してもいい?」などと質問し、ミタがそれに答えるという場面である。このシーンを視聴者はずっと待っていた。
 
 本作の続編や映画化は一切無いと明言されている。しかし本当に続編などはやめた方がよい。面白かったストーリーの余韻に浸らせて欲しいからである。
 
 
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★ 「家政婦のミタ」最終回、視聴率40% ドラマ歴代3位(朝日新聞・11/12/22)
★ 家政婦のミタ:続編も承知しました?”衝撃”の視聴率40%(毎日新聞・11/12/23)
★ ドラマ高世帯視聴率番組(ビデオリサーチ)
 
★ 森田芳光さんが死去「家族ゲーム」の映画監督(産経新聞・11/12/21)
★ 懐かしい再放送「積木くずし~親と子の200日戦争」(本ブログ・10/10/29)
 
 

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