29年前の手紙入りビンが漂着 青森

 千葉県銚子市で15年前の手紙が海底から発見されたが、今度は29年前の手紙入りのビンが青森で見つかった。ビンの”送り主”は鳥取大学附属中学の郷土研究部で、下関市沖から海流調査用として流した。29年ぶりの調査報告に中学校関係者は喜んでいるという。ビンの中には「海流調査のお願い」と書かれた紙と当時20円だったハガキの解答用紙。下関から青森までの1300キロを対馬海流に乗って旅したと見られている。
 
 いつでもどこでも送信できるメールが日常のやりとりを担うようになって久しい。このメール(mail)という単語ももともとは「郵便物」という意味の英単語であったが、e-mail(電子メール)の意味に使われることから、通常の郵便物は「カタツムリのように遅い郵便」という意味で、snail mailと言って区別されている。
 
 29年前の郵便物はもはや「カタツムリメール」よりも遅かったが、それゆえに感慨深いものだろう。銚子の例も青森の場合も即時性を必要とはしていなかった。未来に少しだけ希望を託したことが、忘れた頃に返ってきた。最近では手紙を書く文具なども逆に注目を集めている。万年筆から封筒や便箋に至るまでオリジナルの物を作ることができる。写真や名前を印刷できるのは、パソコンとの融合であろう。
 
 忙しい日常を送っていると、ふと昔が懐かしくなる。思い出に会うためにはアルバムをひらくか、その思い出の地に足を運ぶことになる。しかし今回のような例は、思いがけずにそれが現実のものとなった。早く時が流れるように感じる世の中に、あえて時間をかけて送られた手紙。自然とはなかなか粋な演出をすることもある。
 
 
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★ 青森:29年前の海流調査用ガラスビンが山口から漂着(毎日新聞・08/1/29)
★ ギョッ!魚の背中に15年前の手紙 川崎から犬吠埼まで“配達”(産経新聞・08/1/25)
 
 
 

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