言葉のリサイクル

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相棒Season17#3の簡易レビュー

 「常識」を辞書で引くと、「一般の社会人が共通にもつ、またもつべき普通の知識・意見や判断力」とある。言葉が時代によって変わってくることは仕方のないことだとしても、そこには言葉のもつ常識が新たな言葉を精査することになるだろう。
 
 相棒第3話「辞書の神様」では辞書の編集者である男性が刺殺体となって発見される。特命係の2人は捜査を始めるが、独特の表現で国語辞書を編さんする言語学者・大鷹公介(森本レオ)が殺人の犯人として出頭してきたのであった。
 
 「相棒」でかつて同様の展開がある話が存在した。どの話であったか忘れてしまったが、言葉を大切にする常識のある人たちと、その常識を当然に思わない非常識な人たちの話であった。
 
 どんなときにも相反する立場というのがある。例えば「彼らは必要悪だ」ということがあるが、悪が成り立つのは善行が常識的に存在するからだ。必要な悪なのではなく、良いことに対して単純に反対の立場を維持し続ける思想であるにすぎない。
 
 「忘却」の意味は「忘れ去ること」とある。しかしこの忘れるという状態が維持されるのは、忘れていない人達がいるから保たれるのである。だから、「もう忘れてしまったの?」などと責めることはしないで、一緒に思い出す時間を紡ぎたいものである。
※ 上記、「常識」「忘却」の意味はデジタル大辞泉による。
★ 相棒(テレビ朝日)

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