暴力団組長、捜査幹部を脅迫容疑で逮捕 「若い衆をいじめやがって」 岡山県警(2011.1.29)
2009年7月に愛知県内で山口組系暴力団事務所が家宅捜索を受けたときに、組幹部の男が捜査員に対して「お前の家は分かっているぞ。絶対に許さん」などと脅したとして脅迫の現行犯で逮捕されたことがあった。
この時、愛知県警捜査4課などで組事務所を捜索した際に、捜査員ら38人の私有車情報が記載された登録事項等証明書が見つかった。当時、山口組では警察情報の収集に力を入れていたといい、捜査員の個人情報の収集も「捜査員に心理的圧力をかけるため」と県警は分析していた。
そして岡山県警は28日、倉敷市内に事務所を置く山口組系暴力団の組長(47)を暴力行為等処罰法違反(集団的脅迫)の疑いで逮捕した。同組は県警によって構成員が次々逮捕されており、組織の弱体化に焦りを感じた組長が県警幹部(50)の携帯電話に電話をかけ、「若い衆をいじめやがって。おめえだけは絶対許さんど」などと脅迫した疑い。組長は「よく覚えていない」と容疑を否認している。
組織の防衛はどこでも重要なことではあるが、よりによって警察を脅迫するとはほとんど自暴自棄のような気もする。しかしそれでも彼らは不満をぶつけることを組織の行動とするのであろう。それが暴力団という組織である。
不況の折、”しのぎを削る”のはどこの世界でも大変である。法律によって「指定暴力団」となっている組織であればそれはなおさらである。ゆえに「対警察」で防衛を図るとすればおのずと結果は見えて来るであろう。
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