暴力団、警官の個人情報入手 脅迫も 愛知県警(2009.7.24)

 かつて警視庁麻布署(港区六本木)が暴力団から脅迫を受けたことがある。「(組に対する)事件の捜査をやめろ」というもので、組員が警察署向かいにある建物から捜査員の動きを監視していた。しかし暴力団組長らは同署に脅迫容疑で逮捕された。警察署そのものを脅迫の対象にするというのは驚いたが、愛知県内でも似たような事案が発生した。こちらはもっと悪質である。
 
 「おまえの家わかってるぞ。絶対に許さん」。愛知県警が公務執行妨害容疑で、愛知県豊田市内の山口系暴力団事務所を家宅捜索した際に、豊田署員ら38人の私有車情報の記載された「登録事項等証明書」を見つけ押収した。山口組は警察情報の収集に力を入れており、県警は「自宅を割り出して署員に心理的圧力をかける目的で証明書を悪用した」とみている。
 
 県警捜査4課と豊田署によると、器物損壊容疑で組事務所を家宅捜索した際に、組幹部の男(41)が捜査員に対して「おまえの家はわかっているぞ。絶対やったる。絶対に許さん」などと脅し、脅迫の現行犯でこの男を逮捕、再度事務所を捜索したところ、署員38人分の同証明書が見つかった。
 
 県警で証明書を交付する運輸支局に問い合わせたところ、組員らは証明書を入手するために「借金の取り立て」などの虚偽の理由を挙げていた。同署員38人分以外にも、同署暴力団係の署員2人の証明書も入手していた。
 
 以前から、署員の自宅周辺で同組員が目撃されたり、組関係者とみられる人物から署員宅に「自宅はわかっている」などという電話がかかってきたりしていた。ある捜査員は、自宅近くで高級車に乗った組員を見つけて職務質問したところ、組員が「近所に借金を取り立てにきただけだ」などと言って立ち去ったという。
 
 山口組は05年の組長交代後、警察の動きをつかんで摘発を逃れたり、捜査を妨害するために「警察対策」に組織的に取り組んでいるとみられており、大阪府警でも06年、大阪市内の山口組系事務所から押収したパソコンから、機動捜査隊などの捜査車両ナンバーの記録が見つかった。
 
 全国にある警察本部では「捜査4課」や「組織犯罪対策課」などが置かれており、主に暴力団対策事件を扱う。同課に異動になる捜査員の家族に対して承諾を取るところもあるという。それだけ、対暴力団対策というのは危険がつきものである。しかし当然ではあるが、前述の愛知県の事件のように、ひるむことなく暴力団対策にはその手をゆるめないでいただきたい。地域を挙げて暴力団追放に取り組むところもあり、警察の後ろ盾が強固なものでなければ、こうした運動も萎縮してしまうであろう。
 
 
 ☆ 真の勇気というものは、極端な臆病と無鉄砲との中間にある。(セルバンテス)
 
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★ 暴力団が警官の私有車情報入手、自宅割り出しか(読売新聞・09/7/24)
★ 「おまえの家わかっているぞ」組員が警官の自宅割り出し圧力(朝日新聞・09/7/24)
 
 
 

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