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懐かしい再放送「玉ねぎむいたら・・・」 家族で観られたドラマ

 気は強くて情に厚いが、家事はてんで苦手・・・。嫁修行ということで、母(春川ますみ)の友人である漫画家・大国鶴郎(藤岡琢也)宅にお手伝いとして居候する小浪(こなみ・桜田淳子)の努力奮闘を描いたドラマ、「玉ねぎむいたら」が懐かしい。
 
 鶴郎は漫画家だが、実際に描いているのはアシスタントである理介(石立鉄男)、蝶子(中尾ミエ)、一久(山本紀彦)の3人である。この家には3人の子どもがおり、一番下の輝利(蔵下輝美)はウソばかりつく男の子。だが小学生ということもあり、3人の子どもの中でも小浪がよく面倒をみる。
 
 ある日、この家に”有名人宅訪問”のようなラジオの生番組が来ることになった。理介は前日、マスコミ向けの振る舞いをするようにアシスタントら家族全員に相談する。しかし問題があった。鶴郎の妻(新藤恵美)は男の家で別居中なのだ。「奥さんは旅行に行ったことにしよう」となった。
 
 ところがいつもウソをつくはずの輝利が、「ぼく本当のことをしゃべるよ。それでもいい?小浪が言ったんだろ。だからぼく決めたんだ。もうウソつかないって」と小浪に言う。小浪は輝利をじっと見つめて微笑む。「いいとも、何しゃべっても良いよ。お姉ちゃん、全責任持つから。クビにされたってさ、てるぼうのことかばってあげる」。
 
 本作品ではすぐにカッとなる理介と小浪の犬猿の仲が面白い。そう、最初は犬猿の仲なのだが・・。石立鉄男さん独特のコミカルな演技、そして色白で目のぱっちりした秋田美人である桜田淳子さんの元気で優しい演技が目を引く。
 
 
 ところで、虐待という卑劣な事件が後を絶たない。80年代当時も子どもを捨てる親はいた。しかし昨今のようなひどい虐待までする親は聞いたことがなかった。テレビが娯楽であり、家族全員で観られるドラマの1つが「玉ねぎむいたら」であったが、こうしたドラマに理想の家族像を心に描いたものである。
 
 「どうして、てるぼうのどこがいけないのよ。みんな寄ってたかってのけ者にして。かわいそうだと思わないの?あんたたちなんて最低だよ、みんな大嫌い!」と小浪が怒るように、子どもを救ってあげる心と教え諭す厳しさの両方を普通の親は持っているものである。玉ねぎをむいて泣くことも、そのあとにうっかり指を切ってしまう痛みも、思い出しておきたいものである。
 
 「玉ねぎむいたら」はDVDとなって販売されている。上記メンバーに加えて、鈴木ヒロミツや和泉雅子、荒木由美子、車だん吉、森マリアらそうそうたるキャストである。小浪の妹役ということで、松田聖子も初回と第二話に登場している。
 
 
☆ 子どものウソなんてたかがしれてるじゃないか。大人たちの汚いウソに比べたら。(小浪「玉ねぎむいたら」)
 
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★ たまねぎむいたら・・・(全31話)映画チャンネルNECO
  
 

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