言葉のリサイクル

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未解決の事件

 静岡県下田市の交番で、「死にたい、拳銃下さい」と交番に侵入、ナイフを突きつけた20歳無職男が、勤務中の警察官3人に逮捕された。
 
 警察官に刃物で迫るというのは理解しがたいが、東京で時効があと2年に迫っている事件がある。
 
 平成4年のバレンタインデーに警視庁東村山署の旭が丘交番で未明、一人で勤務していた警部補が刺殺され、拳銃を奪われた事件である。
 
 当初、この事件はすぐに解決すると思っていた。というのも、犯人はその奪った拳銃で第二の事件を起こすかもしれないと思ったからだ。勿論、事件発生を期待したわけではないが、もしくは、拳銃マニアで誰かに見せびらかしたりすれば、そこから情報が捜査当局に伝わるのでは、そう思っていた。
 
 しかし、未明の犯行で目撃者もなく、物証もない。この交番が都内で一番北に位置し、埼玉との都県境でもあることから、広域な捜査が行われたに違いない。これまで警視庁は延べ12万4千人の捜査員を投入している。有力情報には300万円の懸賞金が与えられるが、現在有力情報はない。
 
 この事件の他にも八王子市で起きたスーパーの事務所での強盗殺人事件では、アルバイトの女子生徒が縛られた上に射殺されている。これも未解決のままだ。
 
 警察庁長官狙撃事件も未解決。葛飾区柴又で起きた、上智大生殺人・放火事件も未解決。大晦日に起きた、世田谷区の一家殺人事件も未解決だ。
 
 犯人が捕まらなければ、犯罪の抑止力にならない。そして腹ただしいのはその犯人がもしかしたら近くで涼しい顔をして日常生活を送っているかもしれないということだ。そして拳銃の犯罪。一昔前なら拳銃使用の事件といったら「暴力団関係者」と決まっていた。それが、今は一般人でも手にすることができるというのも社会の一側面である。
 
 起きてしまったことは残念である。協力できることはしたいと切に思う。
 
 
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