ロボットに奪われる仕事
埼玉県鴻巣市内で振り込め詐欺未遂事件が発生した。詐欺と見破った男性が埼玉県警鴻巣署に「だまされたふり作戦に協力したい」と申し出たが、同署が人手不足を理由に協力を断っていたことが分かった。県警ではなぜこうなったのか今後検証するとしている。
警察が動くことで、大きな詐欺グループが摘発できたかもしれないのに残念である。この詐欺未遂事件は被害がなくてよかったが、少子化が進めば警察ですら人手不足になるのかもしれない。
人手不足は警察だけの問題ではない。団塊の世代の大量退職で業務技術の継承が大きな問題になっている。技術の多い人員が不足し、現場に混乱をもたらす可能性がある。尖閣諸島や小笠原諸島周辺で奮闘している海上保安官も人手不足が進めば、その他にも国防を担う自衛隊員が不足したら、公務を担う人が減少するのである。
公務のみならず、民間でも同じである。働く世代の減少で街に活気がなくなり経済が停滞する。このままでは国の将来像が描きにくい。
人間が行う仕事の約半分が機械に奪われる—そんな衝撃的な予測をするのは、英オックスフォード大学でAI(人工知能)などの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授である。
そのオズボーン氏が、同大学のカール・ベネディクト・フライ研究員とともに著した『雇用の未来—コンピューター化によって仕事は失われるのか』という論文が、いま世界中で話題となっている。
映画で警察がストライキを決行して街の犯罪が多発した描写があったが、それに対処したのはロボット警察官だった。それほど遠くない将来、私たちはロボットの犯罪者に街を奪われ、それを取り締まる警察ロボットが奮闘する場面に遭遇するかもしれない。すると、私たちの存在意義というのはなんであろう。
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