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洋上風力発電で魚も集まる 一石二鳥以上の効果も

  
 長崎県椛島(かばしま・五島市)沖で、環境省が試験運転を続けている洋上風力発電機の周辺にカンパチやメジナなどの魚が集まっていることが分かった。魚は海中の個体に集まる習性があり、海藻などが繁殖すれば小魚、そして大型魚の集魚効果も期待できるという。
 
 日本は周辺を海に囲まれた島国である。この大海原を利用したグリーンエネルギー開発に着手しない手はない。環境省は試験的に行っているが、これが成功すれば漁業にも恩恵をもたらすことになり思いがけない副産物となる。
 
 費用対効果が気になる。長さ11メートルの羽根が3枚。高さは71メートル、海面から出ている部分だけでも30メートルを超える。これを3本の係留チェーンで水深約100メートルの海底に固定する。海底に土台を作って固定する仕組みはデンマークでも採用しており、集魚効果が確認されている。
 
 椛島の「浮体式」が実用化されれば世界初となる。現在は一般家庭約40戸分に相当する最大出力100キロワットを発電。これを2000キロワット級のものに取り替えてさらに検証する予定。洋上風力発電は騒音や振動の心配が無い。陸上に比べて1.5倍の発電効率だ。
 
 懸念材料としては、建設コストが陸上風力の2〜3倍かかるうえ、波や塩分に対する耐久性の向上が課題だ。バードストライクや振動によるクジラやイルカに与える影響も考えてしまう。
 
 新たに作るとなるとコストの心配が先に立ってしまう。それは当然なのかもしれないが、安全面やクリーンな部分を総合的に考えれば課題を克服して是非に普及させて欲しい。これだけの大洋が広がっているのに風を捕まえないのはあまりにももったいない。原発事故を経験した我々の、新しいエネルギーへの模索は始まったばかりである。
 
 
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★ 中国:グリーンテクノロジーの分野で世界の大国目指す 日本も風力発電開発を急げ(本ブログ・11/4/29)
★ 洋上風力発電、集魚効果も確認 漁業者が歓迎(読売新聞・13/6/6)
 
 

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