石原都知事辞任、新党結成で国政進出
石原慎太郎東京都知事(80)が辞職を表明した。新党結成後、次期衆院選で比例区から立候補するという。午後3時から都庁で緊急記者会見を開いて語った。「今日をもって都知事を辞職する。新党を立ち上げる」、「最後のご奉公であり、硬直した中央官僚の支配制度を変えないとだめだ」などと語った。
私事だが、夕食は和風ナポリタンにした。具材はナス、ニンジン、長ネギを細かく刻み、パスタにケチャップをかけた後、90円のさんまの塩焼き缶をまぶし、ノリをちぎって振りまき、タバスコをかけ、卵の黄身を乗せてできあがり。
石原都知事は任期途中での辞任について、「東京のためにも国政でやることで都民も納得してくれると思う」と述べた。後継には、「猪瀬さんで十分。あれだけ優秀な副知事は見たことがない」と語った。
石原氏は、環境庁長官(1976年)、運輸大臣(1982年)を歴任。都知事としては99年に就任し、現在4期目。歯に衣着せぬ発言が物議を醸したが、その発言力に魅力を感じる向きもある。
かつて、「料理は愛情」というCMのキャッチフレーズが流行った。それは、ここをこうしたら美味しくなるだろうとか、この味付けにすれば喜んでもらえる、という想像力であり、創造力が重要なのだ。
政治も似たような部分がある。キャッチフレーズだけで民衆を惹きつけるのは簡単だが、某与党は政権交代を果たしたものの、単に首相が3人も交代しているだけである。与党に限らず、野党もこれといって頼りない。現在日本が抱える問題、それは東日本大震災の復興、経済、雇用、福祉、教育、などのあらゆる分野にて、政治の力が発揮されているとは体感できない。
石原氏は高齢であるが、これを老害と揶揄する声が聞こえる。確かにそうかもしれないが、かといって、現在の”若い”政治家が頼れるかというと疑問だ。クリーンなイメージを先行するあまり、草食系の政治家が多い気がする。
石原氏は会見の最後で「なんで俺がやらなくちゃいけないんだ、若いやつ、しっかりしろよ」と言って笑った。老害だと思うのならば、石原氏に向かって石を投げて、大きな波紋を作れる若手の活躍に期待したい。
年齢だけでは判断できない。老いも若きも、国民が”おいしい”と思えるような、想像力を発揮してこの国の難局に迎え撃っていただきたい。その剣を抜くのは、将来誰になることなのだろう。
和風ナポリタンは美味しかったです。やはり、自分のこととなると、一生懸命味付けを考えるものです。
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