【大分スーパー女児不明】女児の母親を死体遺棄容疑で逮捕 大分県警
昨年9月、大分県日出(ひじ)町川崎のスーパー「マルショク川崎店」で、駐車場に止められた車の中から女児(当時2歳)が行方不明になった事件で、大分県警日出署捜査本部は5日夜、母親の容疑者(35)=同町川崎=を死体遺棄容疑で逮捕した。県警の事情聴取に対して容疑者は同町の雑木林に女児を遺棄したことを供述。それに基づき同町大神の雑木林を捜索したところ、女児とみられる人骨を発見した。県警では司法解剖して女児の死因の特定を急ぎ、女児の死亡に対して容疑者が事情を知っているものとみて調べる方針。
事件の発生は昨年9月13日。発生現場である同スーパーから容疑者が110番通報。容疑者は当初、「3分ほど車を離れた間に(女児が)いなくなった」「(女児は)足が悪いから遠くまで行けない」などと話していた。そのため捜査本部は事件に巻き込まれた可能性があるとして、現場付近及び周辺自治体を600人体制で捜索。しかし女児に対する有力な手がかりはつかめていなかった。同時に母親の容疑者から任意で事情を聞いていた。
捜査本部では事件発生当時から、容疑者の供述に整合性の欠ける点があること、当日の足取りにも不審点があることから周辺で聞き込みをし、容疑者の行動確認を進めており、女児の行方不明自体が狂言である可能性を視野に入れて調べていた。
捜査本部では同スーパーの防犯カメラを解析したところ、容疑者が車から戻るまで3分の間に第三者が女児を連れ去るのは困難であること、同スーパー以外でも女児を車内に残して買い物をしていたとの供述にも目撃者がいなかったことなどを不自然な点として捜査を進めていた。
現場はJR日豊本線日出駅から南東に100メートルほどの距離にある。続報がなかったこの事件。大分県警の捜査本部は当初から母親である容疑者に嫌疑をかけていたとみられる。容疑者の行動確認を慎重に行わなければ被害者である女児を発見することができず、県警では時間をかけて周辺捜査に当たっていたとみられる。
容疑者を知る周辺からは「子育てに困っている様子は見られなかった」という話も聞こえており、今後事件の背景が明らかにされるであろう。我が子に手をかける事件は残念ながら珍しいことではなくなった。女児は2歳である。誰が母親であるかは充分認識している。そんな母親がなぜ我が子を遺棄したのか、犯行を完遂するまでに躊躇がなかったのか、この手の事件が起きるたびに幼い子供の苦しみが想像され、やりきれない思いになる。
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★ 死体遺棄容疑で母親を逮捕 大分の女児不明事件(朝日新聞・2012/2/5)
★ 大分の2歳女児不明、母親を遺棄容疑で逮捕(読売新聞・12/2/5)
★ 大分女児不明:母親を死体遺棄業で逮捕 白骨遺体を発見(毎日新聞・12/5/2)
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