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どこに行ってしまったの? 大分・北海道・川崎 行方不明になった人 

 大分では2歳の女の子
 
 大分県日出(ひじ)町のスーパー「マルショク川崎店」の駐車場で13日、停めておいた車の中から女児(2)が行方不明になった。大分県警日出署では事件に巻き込まれた可能性が高いとして公開捜査に踏み切った。
 
 女児が行方不明になったのは、母親が買い物に行ったわずか3分の間の出来事である。また、女児は足が悪いため自分で遠くまで動くことができない。女児が寝ていたため、エンジンをかけたまま車のドアをロックしていなかった。
 
 スーパー店内には防犯カメラがあるが駐車場にはない。スーパーの店長に対し、「不審者の防犯対策として防犯カメラをつけた方が良い」と進言した住民がいた矢先の出来事だった。県警では620人体制で周囲の捜索や不審者の目撃情報など聞き込みを続けている。
 
 札幌ではJR北海道社長
 
 12日、JR北海道の社長(64)が書き置きを残して行方不明になった。北海道警札幌・東署では、社長の車が発見された石狩市内の海岸付近を中心に、海上保安庁や消防、JR北海道の社員などとも連携して捜索したが、社長の行方はつかめていない。
 
 北海道滝川町では女性職員
 
 14日、北海道滝川町で町の臨時職員として町立図書館で働いていた、工藤陽子さん(36)が職場から行方不明になって1カ月が経った。行方不明になったのは30分ほどの時間帯であることが北海道警紋別署の調べで明らかになった。有力な手がかりはなく、道警では70人体制で捜査をしている。
 
 工藤さんは町営住宅で一人暮らしをしていたが、家の鍵を紛失したことから鍵を交換している。また、自宅付近では不審な男2人組が目撃されているが、工藤さんの失踪と関係があるかは不明だ。これまでの捜査で、工藤さん自らが失踪するような痕跡は見つかっておらず、県警幹部は事件や事故に巻き込まれた可能性が高いと判断している。
 
 同図書館は平日は複数の職員で勤務しているが、工藤さんが失踪した日曜日は1人の勤務であるという。かつて同図書館でアルバイトをしていた女性は「広くて電気がついていない部分もあり、1人で働くのは怖いと感じた」という。防犯カメラや防犯ブザーなどの設備はなかった。
 
 川崎ではリポーターの奥山英志さん
 
 30年以上にわたってテレビのワイドショーなどでリポーターとして活躍していた、奥山英志さん(62)が3月12日以降、音信不通の状態になっている。前日の震災発生時には所属事務所である吉本興業と家族が安否確認をしたときには連絡が取れている。家族が神奈川県警多摩署に捜索願を出した。
 
 家賃が滞納されていたことから奥山さんの失踪が判明。家族や同社社員が奥山さんの部屋に入った時には荒らされた形跡はなかった。室内には洗濯物が干されており、お風呂の水も張られた状態であった。トイレには4月5日付の新聞があったことから、この日には自宅にいた可能性が高いとみられる。
 
 フジテレビの情報番組「とくダネ!」では、司会の小倉智昭さんが、「もし見てたら連絡が欲しい」とコメント。長年の仕事仲間である前田忠明さんと武藤まき子さんも心配な表情を浮かべる。
 付き合いが長いぶん、前田さんは突っ込んだコメントをする。「もし自分の命を絶つようなことがあればその痕跡があるはず。それがない」とし、武藤さんは「取材で自殺をした人の事件の現場に行っても、『ああいうことは絶対にいけない』と大きな声で言う人だから自分で命を絶つことは考えられない」と語り、「奥ちゃんまってますよ、みんな心配してるから」と語り、前田さんが「どこかで見てたらぜひ連絡を」とカメラに向かって話した。
 
 行方不明者年間8万人
 
 警察庁によると、平成22年中に警察に捜索願が出された行方不明者数は全国で80,655人。男性が51,706人で全体の64.1%。所在確認ができたのは、「発見」が26,281人・「死亡確認」が4,795人・「帰宅等確認、その他」が47,391人となっている。原因・動機としては「家庭関係」が18,483人と最も多く、次いで「疾病関係」が12,690人、「事業・職業関係」が11,182人などと続く。
 
 統計が残っている昭和31年からみると、行方不明者数は約8万5千人から昭和58年のピーク時115,236人。その後は8万人から10万人で推移し、平成18年以降は9万人を下回る。所在確認者数は記録の残っている昭和41年が約6万3千人、その後は6万人から9万人の間を推移している。
 
 5月4日、茨城県鹿嶋市の海岸に漂着した遺体が、宮城県気仙沼市の女性(52)だということが15日に判明した。320キロも流されていた。東日本大震災で行方不明になっているかたは、6県で4千人を超える。
 
 一日も早く、みなさんが見つかりますように。発見されることで、悲しい時間が癒されますように。
 
 
 
★ 大分の不明2歳女児、県警が公開捜査(読売新聞・11/9/15)
★ 石狩の海岸 捜索続く JR社長不明(北海道新聞・11/9/14)
★ 《焦点》滝上 女性不明1カ月(朝日新聞・11/9/14)
★ 北海道警察本部 紋別警察署
 
★ リポーターの奥山英志さんが春から行方不明 洗濯物干されたまま(産経新聞・11/9/13)
 
★ 平成22年中における行方不明者の状況(警察庁・11/5・PDFファイル)
 
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