デマを流す人、信じる人

 東北地方太平洋沖地震の翌日3月12日に知人からメールが来た。内容は「●●の知り合いの気象庁の人が言っていた」とすることで、「原発関係で明日の15時に東京に有害な物質が降り注ぐ。政府はパニックを恐れて公表しない」というものであった。
 
 「それはデマだよ」と返信したが知人は「判断はNonoちゃんに任せる」と返してきた。ケンカしたくないのでそれ以上の返信はしなかった。
 
 そのメールの文面では、「気象庁の関係者」「政府がパニックを恐れて公表しない」というのがいかにもデマらしいと感じた。しかし私がそれを鵜呑みにしないのには理由があった。
 
 「気象庁の関係者」というのがどの程度原発に詳しい人なのか分からなかった。そもそも原発の監督省庁は経済産業省であり、気象庁は国土交通省の所管である。
 
 「気象庁の関係者」が原発関係に詳しいとしても、人にどのような影響を与えるどんな有害物質が飛散するか明確ではなかった。花粉の飛散なら信じるが。
 
 「パニックを恐れて公表しない」というのがデマメールの常套句であったし、第一次情報を提示できないことが胡散臭かった。ならば具体的にどこまで逃げれば安全なのかが分からなかった。
 
 デマを流す人と信じる人には共通点がある。そうしたことで混乱する人は普段、情報の取捨選択に慣れていない。今まで時事問題や危機管理に言及したことのない人というのは、分かりやすい身の危険だけを鵜呑みにしやすい。普段から何らかの危険に対して警鐘を鳴らす人であれば、くだんの情報に慌てふためくことはないであろう。
 
 現在、結果としてみれば、レベル7の最悪の状態であり、東京電力福島原発周辺はもとより、関東地方ですら放射性物質が降り注いでいることは否定できない。
 
 最悪の状態であれば、チェルノブイリと同レベルとして、本州から撤退しなければいけなくなるが、東京都の放射線量を見る限り今すぐにどうにかしなければいけないということでもない。もちろん100%安全であるということは言えないが、日本を脱出できない以上冷静に行動しなくてはならない。
 
 不要なデマを排除するには、日頃から危機意識を構築していくことであり、大切な情報、つまり第一次情報というのは自分で見聞きしたテレビやラジオ、ネットのマスコミサイトなどを参考にするのが大原則だ。「誰それの友人が言っていた」というのは情報にならないただの噂であることを知っておくべきだし、不安ならば裏付けを必ずとらなくてはならない。
 
 
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