2009年のニュースを振り返る・2【島根・女子大生殺人事件】
東京・表参道のイルミネーションが復活、そういうエントリを10月に書いた。そこへアクセスが多くなってきたころ、島根県浜田市では島根県立大学周辺の道路に街灯の増設を決めた。街灯が少なく、夜は暗い。「街灯は1基でも多いほうが安心」というのは近所の女性(71)である。
都心や繁華街にある大学ではそうした心配はないが、駅から離れたところにある大学、とりわけ女子大や音大周辺では不審者の出没情報は昔からいわれてきた。女子学生専用アパートなども不審者のターゲットになりやすい。昼夜問わずに不審者が徘徊しているとしたら気持ちの悪いことであろう。昔ほど町内会や隣近所との情報交換がされなくなった地域が都心部を中心に多くなってきている。口コミでの不審者情報の共有が少なくなった。しかしそれは変質者にとっては居心地の良い町になってしまったのかもしれない。
凶悪犯罪とは無縁と思える場所で起きた「島根県立大女子学生殺人事件」だが、島根・広島両県警は、遺体や遺留品の捜索を打ち切った。島根県警本部長は「警察の存在意義をかけた闘い」とし、執念の捜査を行うことを誓った。無惨にも遺棄された遺体の状況は、残酷この上ない猟奇的な犯行だ。遺族と対面するにはあまりにもひどい状態だった。
ふたご座流星群が14日午後から15日未明にかけて肉眼で観測できる。東京は光害が多くて観測場所を選ばなくてはならないが、浜田市の夜は光害も少なくて多くの流れ星が見られそうだ。そんな静かな空を闇に変えた犯人は許すことができない。闇に生きる者は闇から外に出てきてほしくない。なぜ、手をかけたのか。
亡くなった平岡都さん(19)にも、流星やクリスマスのイルミネーションを楽しむことができるはずだった、そう思うと残念でならない。素朴な街灯が、県立大の学生さんたちに安心をもたらすことを切に願う。
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★ 【島根 女子大生遺棄】大学周辺に街灯増設始める(産経新聞・09/11/30)
★ 日本の東西で類似事件相次ぐ 犠牲者の無念さを思う 千葉・埼玉・鳥取・島根(本ブログ・09/11/8)
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