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発音するとかっこいい英単語・4

 鳩山首相が就任してから気になっていたことがあります。それは鳩山さんが「スタンフォード大学博士課程修了」という学歴の持ち主だということです。実際の鳩山さんの英語力が気になって仕方がなかったのですが、今回はその鳩山首相が国連総会で演説した英語についてみてみます。
 
 原文はもっともっと長いですが、テレビでハイライト的に取り上げられたのは、だいたい以下の演説部分です。
 
 1. Japan will aim to reduce its emissions by 25% by 2020, if compared to 1990 level. (日本は1990年比で、2020年までに25%の排出削減を目指します。)
 
・aim(イム)=努力する、目指す。
・reduce(リデュース)=減らす
・emission(エミッション)=排出
・compare to〜(コンアー・トゥ)=比較する、たとえる、なぞらえる。
・level(ベル)=水準
 
 この前の部分を省略していますが、emissionsは「温室効果ガス(greenhouse gas)」の「排出」のことです。 compareは to を伴うと、”Life is compared to a voyage.”(人生は航海に例えられる)という具合に「例える」といった意味で、withを伴うと「比較する」の意味になると教わりました。しかし今となってはどちらでも良いようです。
  
 
  2. The commitment of Japan to the world is premised on agreement on ambitious targets by all the major economies. (国際社会への日本の約束は、全ての主要国の意欲的な合意が前提となります。)
 
・be premised on (ビー・プレイズド・オン)=〜を前提とする。名詞の premise は(プミス)と発音。
・ambitious (アンシャス)=野心のある、意欲的な。”Boys, be ambitious.”(少年よ大志を抱け)のambitiousですね。
・最後の major economies ですが、economyには「(経済)国家」という意味があります。ですので、主要国=先進国(advanced nations)と捉えても良いでしょう。似たような例で ”power” があります。力→権力→支配するもの→軍事力→「国」という場合です。
 
 オバマ大統領が以前に、 「…as the only a power to have used a nuclear weapon , ….」「核兵器を使用した唯一の核保有国として」と述べています。ここに出てきた”power”は「国」という意味です。
 
 
 3. Japan is prepared to provide more financial and technical assistance than in the past, In accordance with the progress of international negotiations. (我が国は、国際交渉の進捗(しんちょく)過程に従いつつ、これまで以上のさらなる資金的、技術的支援をする用意があります。)
 
・be prepared to(ビー・プリアード・トゥ)=〜の用意がある。
・provide(プロイド)=供給する
・in accordance with〜(イン・アコーダンス・ウイズ)=〜に従って
・negotiation(ネゴシエーション)=交渉
 
 
 4. Japan is expected to take the lead in the international community in setting its own reduction target and to achieve such target through the development of innovative technologies. (我が国が国際社会をリードし、排出削減目標を定め、革新的な技術の発展を通して、この目標を達成することと考えています。)
 
・be expected to(ビー・イクスクティド・トゥ)=思う、期待する。
・set=定める、設ける ・achieve(アチーブ)=達成する。
・innovative(ノヴェイティブ)=革新的な
 
 
5. I would like to propose to the international community a “Hatoyama Initiative”, based on what I have just outlined. (私はこうした考えを元に、国際社会に対し「鳩山イニシアティブ」というものを提案したいと考えております。)  
 
・would like to(ウドゥ・ライク・トゥ)=want to の丁寧語
・propose(プロポーズ)=提案する ・initiative(イシアティブ)=指導力、先導、主導権。この「鳩山イニシアティブ」と鳩山さんが言ったことは驚きました。自らの名前を国際社会に印象づけただけでなく、「主導する」と言ってるのですから凄いことです。
 
・based on =〜に基づいて ・outline = 要点を述べる、輪郭を描く。
・a “Hatoyama Initiative” = 「鳩山イニシアティブ」というもの。
 
 最初に不定冠詞の”a”がついているところに注目です。例文を以下に示します。 例)A Yamada is coming. =山田さんという人が来ています。 
 
 ということで、今回の演説の目玉は政策的にも英語の勉強としても「initiative」だと思います。そして何といっても、日本語ではなく英語で訴えかけたスピーチは、国際社会に直接届いたものでしょう。全部で10分ほどのスピーチでしたが、英語でスピーチをしたことのないかた、試しに3分間スピーチをやってみるといいと思います。原稿書くだけでもけっこう悩むものです。
 
例えば自己紹介で、
・名前 ・仕事(会社名・学校名)
・所属(部署・学部)
・↑の楽しいところ。
・趣味など この程度で3分はいけると思いますが、当然ながら、文章にしなくてはなりません。 My name is Hanako Yamada. と考えたら、自分で突っ込みを入れるのです。Hanakoってどういう意味?と。
 
Hana means flower in Japanese and Hanako is very popular and a common name in Japan. といった感じにすると、時間が稼げます。
 
 あと、文章を活気づけるために副詞を無理やり入れるのが大切です。けっこう口から出てきづらいのが副詞です。上の文で言えば「very」です。さらには副詞句を入れるともっと素敵。
 
Generally speaking, Hanako is very popular and common name in Japan. (一般的に言って、花子は・・・)
 
 最後に、一般討論演説の中で出てきた「友愛」思想の部分は、 an advocate of the concept of yu-ai, or “fraternity”. となっています。「国連」の事を、”UN” or the United Nations のように、略語を使った後に、何のことだか分かるように、正式名称を並べる言い方があります。
 
 それにしても”yu-ai”はいいですね。”YOUとI “のようで、各国首脳の耳にも入りやすい言葉だったかも知れません。
 
 
 ということで、第五弾はまたいつか。。。See you ….    
 
 
☆ 「『負け組』がどういう意味か知っているか?負けるのを恐れて、挑戦しない奴らのことさ」 (『リトル・ミス・サンシャイン』 )
 
 
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★ 第64回国連総会における鳩山総理大臣一般討論演説(外務省・09/9/24)
★ 発音するとかっこいい英単語・3(本ブログ・09/8/20)
 
 

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