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東京・八王子スーパー強盗殺人事件 時効まで1年

 盆地である八王子の夏は暑い。暑い夏の事件当夜は近くで盆踊りが実施されていた。3人の命を奪った発砲音は祭りの音にかき消された。
 平成7年7月30日午後9時15分ごろ、東京都八王子市大和田町のスーパー「ナンペイ大和田町」2階事務所に何者かが押し入り、パートの女性1人(当時47)と女子生徒2人(同16、17)が手足を縛られ、それぞれ頭部を打ち抜かれて殺される事件があった。金庫はこじ開けられた後があったが、現金被害はなかった。
 
 この事件の凶悪さというのは衝撃的であった。事務所内が荒らされた形跡もなければ、現金などが奪われることもなかった。結果として高校生を含む女性だけ3人が頭部を狙われて射殺されたことであった。
 足跡などから犯行に関わったものは1人とされている。また、縛るのに使われた粘着テープから犯人の指紋の一部が検出されているが特定するにまで至っていない。後に鉄工所などで採取される鉄粉の存在が明らかになったが、残念がながら決め手にはなっていない。拳銃もフィリピン製のものと特定されているが、その国内流通量は少ないという。線条痕から金沢市内の資産家射殺事件で使われた弾丸の線条痕と酷似はしていたものの、決定打にはなっていない。そんな非情な事件が時効まで1年と迫っている。
 
 そんな折、捜査本部に1つの情報が寄せられる。今年の3月に中国で死刑判決を受けて収監されている日本人の男(66)が、この事件の犯行を告白しているというのだ。中国での死刑執行を逃れるための口実とも考えられるが、警視庁は真偽を確かめるべく中国当局に捜査協力を要請しているが現在までに回答はない。
 
 八王子は人口が増えるに従い犯罪も増えるようになり、事件の起きた平成7年4月に同市西部を受け持つ高尾署が新設され、今年の4月には同市南部(一部町田市)を受け持つ南大沢署も開署した。警視庁のホームページを見ると、その日にあった出来事やテレビ番組までもが情報として付記してある。あの夜の出来事を語る不審な人間は付近にいないだろうか。不審人物は見かけなかったであろうか。時効が怖いのは、犯人を逃がしてしまうことだけではない。凶悪な事件が我々の記憶から消えてしまうことにもある。
 この事件を契機に都内では「銃犯罪を許すな」「銃に関する情報を」と警視庁がキャンペーンを張った。遺族のかたは「まだ1年ある」と前向きに考えているという。警視庁八王子署捜査本部では情報の提供を呼びかけている。(八王子警察署特別捜査本部直通電話:042-646-4240)
 
 
☆ 私たちが抱える問題は、人間が作り出したものだ。したがって、人間が解決できる。人間の理知と精神は、解決不可能と思われることもしばしば解決して きた。これからもまたそうできると私は信じている。(John F. Kennedy)
 
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★ 八王子スーパー強盗殺人事件、時効まで1年 中国に捜査員派遣へ(産経新聞・09/7/25)
★ 忘れない:「戦闘ゲーム場 認めない」教え子亡くした思い届く(八王子スーパー強盗殺人)(毎日新聞・09/7/25)
★ あの事件は今 熱帯夜の射殺事件(警視庁)
★ 警視庁八王子警察署
★ 八王子のスーパー強殺、中国で収監中の男が関与か(本ブログ・09/3/16)
 
 

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