言葉のリサイクル

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健全な営業電話

  
 母の携帯に金融機関から電話があった。何でも保険のサービスを始めたということで、興味があればパンフレットを送付するので住所を教えて欲しい、ということだった。母はその商品に興味が無かったことと、住所を聞かれたことに不信感を覚えて私に相談してきた。
 
 考えてみると、金融機関から電話連絡が来ることなんて今まで記憶にない。郵便物が来るのも年に一度あるかないかくらいのものであり、そうした電話を不審だと感じるのもよく分かる。
  
 かかってきた電話番号をネットで検索すると、どうやらその金融機関の関係事業部署らしい。さらに、その金融機関を調べて相談窓口に電話で確認してみた。
 
 「そちらで保険のサービスをしていますか?」
 「はい、弊社では確かにそういう商品を取り扱っております」
 「かかってくるであろう電話番号を教えていただけますか?」
 
 すると、母へ着信があった番号と一致し、不審点が無いことがはっきりした。しかしながら、前述の点を相手方に言うと、「不信感を抱かせていただき、申し訳ございません。今後はそういう案内を一切致しません」と約束してくれた。
 
 ここで、「振り込め詐欺」の類いではないかと思った2点を挙げると、
 
 1. 金融機関から電話で営業されたことが今までない。
 2. 過去に事例があったが、着信のあった電話番号も、技術を持った者であれば偽装できる可能性がある。
ということである。
 
 普段から「怪しい電話には呼応するな」、「個人情報は言わなくてよい」、「私が『交通事故を起こして示談金が必要』と言っても助けなくてよい」と伝えてある。
 
 これだけ「振り込め詐欺には気をつけよう」と言っても、金融機関も少々配慮が足りなかったのではないか。保険という、年配者であれば気になるサービスを電話で営業し、住所まで聞き出そうとすれば気味の悪い話である。
 
 実際には怪しい電話でも何でも無かったが、金融機関を名乗り、それらしい電話番号を通知されるととりあえず信じてしまう心理が働くこともある。特に携帯電話は番号が発信されていれば、相手方がある程度責任を持って「名乗っている」と信じることもある。
 
 ネット上の情報もしかりである。ツイッターのようなSNSで流された情報をあたかも真実であると錯誤し、不用意にその内容を拡散することがある。発信する側も受ける側も留意しなくてはならないことである。
 
 疑うことが大事である。現代社会では「信じない方が救われる」ことがあるくらいで、本当なのかどうか調べてから発言や行動を起こしたほうが良い。
 
 くだんの金融機関窓口では、「今回は申し訳ありませんでした。しかしこれも何かの縁ですから、是非当社のサービスを」と言ってきた。縁を切りたいから電話をしたのだ。
 
 
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