言葉のリサイクル

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3月20日、節目の日 地下鉄サリン事件と福岡西方沖地震

 17年前の1995年(平成7年)3月20日午前8時ごろ、東京都心を大混乱に陥れた事件が発生した。営団地下鉄(現:東京メトロ)丸ノ内線御茶ノ水駅、日比谷線恵比寿駅、千代田線新御茶ノ水駅のそれぞれの車内にて猛毒の神経ガス「サリン」がオウム真理教信者によって散布された。乗員乗客ら13人が死亡、6,300人ほどの人たちが負傷する未曾有のテロが起きた。事件の2ヵ月前には阪神淡路大震災が発生しており、世界から「日本の安全神話は崩壊した」と言われた。
 
 警視庁では多数の警察官を集結させて救援活動を行った。東京消防庁は化学特殊部隊を出動させ、「見えない、臭いのない」サリンという劇物を特定する作業を行った。この事件の2日後に警察がオウムへの強制捜査をすることを知っていた陸上自衛隊は、早期にオウムによるテロと判断して化学部隊(NBC部隊)を投入してサリンの除染活動に当たった。その後、不審物を置かれないために地下鉄駅構内からはゴミ箱が消えた。
 
 負傷者は現在も体の麻痺や倦怠感、視力低下、心的外傷後ストレス障害(Post Traumatic Stress Disorder)などに苦しんでおり、事件から歳月は過ぎてもその傷が癒えないままである。賠償や支援も充分に行われていない。
 
 7年前2005年(平成17年)の3月20日午前11時前、福岡県沖玄界灘を震源とする最大震度6弱の地震が発生。福岡市西区の玄海島で被害が大きく、建物の大半が全半壊する被害となり、島民全員が本土に避難した。福岡市博多区で女性1人が死亡、1,100人以上が負傷した。
 
 玄海島では今日20日、島民による避難訓練が行われ、防災無線からサイレンが鳴ると住民が近所の家に声を掛け合って高台に用意されている津波対策用の公園に避難した。いざというときにどれだけ迅速に行動に移ることができるかが重要であり、こうした避難訓練は今後どこの地域でも欠かせなくなる。
 
 日本に住居を構えている限り災害は避けられない。地は揺れ、空は台風で荒れ、大雨は洪水を引き起こし、大雪は地域住民を疲弊させる。自然の脅威を見せられる一方で、その自然で甘受できているものもある。温泉は癒しになるし、水は恵みをもたらし、雪は近年「雪冷熱」という自然エネルギーが注目されている。災害からは身をかわし、この四季に恵まれた日本という国土を丁寧に使っていきたい。
 
 3月20日の誕生花は紫色のチューリップ。花言葉は「永遠の愛情」。あらためて、声なき御霊に声なきこの花を捧げたい。静かに素朴に咲く花で、その悲しみを癒される人たちがいることを願って。毎年必ず咲く花が、毎年たくさんの人々を癒してくれるのである。
 
  
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★ 地下鉄サリン事件から17年 駅で除霊式(日テレNEWS24・12/3/20)
★ 福岡県西方沖地震から7年 百貨店で地震に備えた訓練(TVQ九州放送・12/3/20)
★ (1)オウム真理教によるテロ、大震災に対峙した警察(警察庁)
★ 地下鉄サリン事件17年 「風化させぬ」霞ヶ関駅で黙祷(朝日新聞・12/3/20)
 
 

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