オウム真理教特別手配犯・男の容疑者を逮捕 逃亡16年、大晦日に出頭 警視庁

 95年2月、東京・品川区の路上で目黒公証人役場事務長に対する拉致事件などで特別指名手配をされていた、オウム真理教の信者、男の容疑者(46)が31日に警視庁に出頭、逮捕監禁致死の容疑で逮捕された。
 
 警視庁によると、2011年12月31日午後11時50分ごろ、容疑者を名乗る男が東京・千代田区の警視庁丸の内署に出頭。その後指紋などから本人と判明した。警視庁では1日未明に逮捕令状を執行して逮捕した。出頭時の容疑者は1人だったといい、「けじめをつけたい」と話していた。手配されてからは三重、福島、宮城県内に潜伏していたことが判明していたが、その後の足取りが途絶えていた。実に16年以上に渡って逃亡を続けていたことになる。 
 
 容疑者ら4人は95年2月28日、東京・品川区内のJR目黒駅近くの路上で事務長の男性(当時68)を拉致。車を運転していたのが男の容疑者だった。また、東京・杉並区内の元宗教学者のマンションに時限式爆発物を仕掛けて爆発させた事件にも関与した疑いがある。
 
 事務長の男性は山梨県内の教団施設に連れ込まれた後に、多量の麻酔薬を投与されて死亡した。遺体はその後、特殊な焼却炉で焼却され、その灰は山梨県内の本栖湖に遺棄された。
 
 警視庁は同年3月22日に逮捕監禁容疑で教団本部の強制捜査を開始。首都高速から中央自動車道で河口湖インターに向かう警視庁の車列群はテレビで生中継され、「オウム真理教に強制捜査か」という見出しが出た。現場に着くと、防護服やガスマスクに身を固め、先頭の捜査員はカナリアの入ったカゴを手に教団の建物(サティアン)に向かった。捜査員数百名が集結し物々しい捜索となった。地下鉄サリン事件はこの捜索の2日前に発生している。
 
 産経新聞によると、容疑者は高校時代に射撃部に所属し、国対の団体で11位に入るほどの射撃能力があるとされる。このため、警視庁では22年3月に時効を迎えた「警察庁長官狙撃事件」の捜査対象者として重要視していた。しかしこの事件では、信者であった警視庁元巡査長が犯行を供述したり、別の信者が犯行現場で目撃されるなどしたことから捜査は難航していた。
 
 警視庁では今後、逮捕容疑のほか、逃亡中の生活や警察庁長官銃撃事件などにもついても事情を聞く。オウムの一連の事件では、容疑者の他に、男(53)と女(40)の両容疑者も特別手配されており、情報提供者には1人当たり500万円の懸賞金がかけられている。
 
 かつて「オウム施設付近からサリンの物質が検出」というような見出しでスクープを取ったのが読売新聞だった。その日付は元日であったことを思いだした。しかしその時点ではオウムに対する強制捜査はされておらず、後に教団は国家転覆を図った未曾有のテロ事件を起こすのである。警察が動くきっかけとなったのがこの目黒公証人役場事務長拉致事件だったのだ。容疑者と共に逃走していたと見られる女の容疑者などの情報が欲しいところである。捜査の行方に注目したい。
  
 
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★ 【容疑者出頭】逮捕監禁致死容疑で逮捕 警視庁(産経新聞・12/1/1)
★ オウム真理教特別手配犯の容疑者が出頭、逮捕(朝日新聞・12/1/1)
 
 
 
 

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