”火事場の泥棒”を許すな 東北地方太平洋沖地震に便乗
東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)に便乗した事件が発生している。兵庫県神戸市須磨区では、80歳代の女性宅に若い女の声で「宮城の地震の関係で募金を募っている」と電話があり、女性は1度断ったが後にも「100万円でもいい」と同じ声の電話があった。被害はなかった。岡山県津山市でも男の声で義援金を募る電話があったという。兵庫・岡山両県警と消費生活センターは「公的機関の職員が電話や訪問で義援金を求めることはない」と注意を呼びかけている。
また、義援金を盗もうとしたとして、山口県防府市の無職の男(57)が山口県警防府署に窃盗未遂の疑いで逮捕された。調べによると、市内のパチンコ店内に設置された募金箱をカバンに入れて盗もうとしたが、店員が気付いて取り押さえた。
そして被災地である宮城県内のコンビニなどで夜間、窃盗や同未遂事件が頻発している。宮城県警仙台東署管内では19件の窃盗、同未遂事件が発生。塩釜署管内では6件、南三陸町を管轄する南三陸署管内でも1件発生した。被害総額は164万4376円。窃盗事件を担当する宮城県警捜査3課は「災害に便乗した極めて卑劣な行為」とし、犯人を見かけた場合には年齢や服装などの特徴、車両ナンバーを控えるよう呼びかけている。
振り込め詐欺が今回の震災に便乗した形となった。災難という言葉が小さいくらいの甚大で深刻な状況にあるにもかかわらず、こうした状況を悪用した事件と言えるだろう。人の善意につけ込む極めて許し難い犯罪であり、被災地である宮城での窃盗事件も許すことができない。略奪などはない日本だが、こうした犯罪は発生している。犯罪者というのはこんな時でも常に犯罪者でしかないのか。
昨日のエントリの続きになる。
今日は引越元で電話回線や端末機器の撤収に立ち会った。NTTの係の人に「地震、大変なことになっちゃいましたね」というと、「もうパニックです。カスタマーセンターが都外にあり、今後新規の受付をしてもいつの工事になるか分からない」とし、「ガソリンがないのが非常に困る。私たちは車で移動するので、ガソリンがないと仕事にならない。こうした回線端末機器も配送業者の人が持ってくるが、彼らもまたガソリンがなく、いつ装置が届くか全く分からない状態です」と言っていた。
首都圏ではガソリンの買い占めのために、ガソリンが不足している。ガソリンや重油がなくなれば、被災地に救援物資を運ぶための手段が途切れることになる。必要のない燃料の購入は控えなくてはならない。政府も細かな情報提供をして、被災地以外だけではなくそれ以外の地域への情報公開を正確に行う必要がある。これをしなければ国民の不安をあおるだけである。
買い占めをしている人、あなたがたは被災地を見殺しにするつもりですか。
★ 「卑劣」 宮城で震災に便乗した窃盗40件(読売新聞・11/3/15)
★ 地震に便乗、募金呼びかける不審電話相次ぐ(読売新聞・11/3/16)
★ 義援金を盗もうとした男を逮捕 山口県警(読売新聞・11/3/16)
★ 「東北関東大震災義援金」の受付について(NHK・平成23年3月14日)
★ 救援物資、なんとしても届ける 政府、配送急ぐ(朝日新聞・11/3/16)
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