「羽田も成田も有効に併用」羽田ハブ発言で前原国交相
前原国交相は千葉県の森田健作知事と20分間会談した。その中で「成田の機能を全て羽田に移すということではなく、成田は国際線、羽田は国内線という原則は変わらない」とした。森田県知事は「地方をあんまりいじめないでよ」と笑った上で、「真意を聞いてほっとした」としている。
前原国交相は「両空港を一体にとらえ、合理的なすみ分けをする。成田が国際線専用であることは変わらない。ただ、羽田が新しい滑走路が出来ることもあり、成田で夜間の離着陸が出来ない分を羽田に回すことになる。現在830万人の外国からの観光客を2020年に2000万人に増やすために、羽田の受け入れ体制を強化する。関空や中部国際空港を衰退させることは全く考えていない。これまで日本にはハブ空港がなかった。その役割を羽田に託し、日本の航空産業の活性化につなげたい」とした。
具体的な役割分担は今後詰めて協議する。
ハブ空港とは、国内線や国際線の乗り入れが中心的になるもので、自動車の軸の部品であるハブからその名前が来ている。羽田が国際化することで、成田、中部、関西の各国際空港がなおざりになるのではないかという懸念から、空港関係者や自治体からは反発の声が上がっていた。その一方で、東京都の石原知事や神奈川県の松沢知事は賛成の意を表明していた。
石原都知事は「羽田に国際競争力を付けることが、東京のみならず日本の国際力の強化につながる」と述べた。
☆ 宇宙時代には、人間は二時間で世界一周できるようになるだろう。飛行に費やす時間が一時間、空港に到着するまでに一時間(ネイル・H・マクエルロイ)
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★ 中部空港抱え戸惑う愛知 前原国交相の羽田国際ハブ空港発言に(産経新聞・09/10/13)