言葉のリサイクル

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山口百恵が「ザ・ベストテン映像DVD」で復活 12月に発売

 1980年10月5日に日本武道館で行われた、山口百恵のラストコンサートでの最後の言葉。
 
 「あたしが選んだ結論、とてもわがままな生き方だと思いながら、押し通してしまいます。8年間、一緒に歩いてきた皆さんが『しあわせに』ってそういってくれる言葉一番嬉しくて・・・。皆さんの心を裏切らないように精一杯、さりげなく、生きていきたいと思います。いま、いま皆さんに『ありがとう』って言葉どれだけ重ねても、私の気持ちに追いつけないと思います。ほんとに、私のわがまま許してくれてありがとう。幸せになります」。
 
 同年11月19日、俳優の三浦友和と結婚した山口百恵は芸能界を去った。引退後は一切のテレビ出演をしていない。数年後に芸能リポーターがプライベートの山口百恵にマイクを向けるが、彼女は無言のまま歩き去った。唯一、82年にアンルイスの「ラ・セゾン」では詞を提供した。アンルイスはこの時のインタビューで「この曲の話になると、私ではなく百恵ちゃんのことばかり聞かれる」と言っていた。
 
 かつて彼女が出演した生放送の歌番組から出た、「ザ・ベストテン 山口百恵 完全保存版」のDVDが発売される。彼女の出演シーンを中心に、なんと7時間にも及ぶ内容となる。山口百恵は同番組で122回のランクインをしており、その模様が全て収録されているから圧巻だ。司会の久米宏、黒柳徹子とのトークもあるという。また、番組前に発表になった「イミテーション・ゴールド」「横須賀ストーリー」も特典映像として収録されている。12月16日に発売。DVD5枚組で価格は24,990円。
 
 そういえば同番組中、彼女のファンである久米宏はやたらと山口百恵にセクハラまがいのことをして「タッチの久米」と呼ばれたこともあった。そんな映像もあるのだろうか。
 
 かつて生放送の歌番組が多かった時代、そこにはスターでありながら、飾り気のない等身大の姿をあらわにしたアイドルが多くいた。それも生であったからこそファンにとって嬉しい場面であった。生放送に耐えることの出来る人材、そして制作側が多かったともいえる。最近では生番組は減ってしまい、生の姿を見たい場合にはライブで会いに行くことになる。CDの売り上げが伸び悩んでいるといわれているが、ライブを観に行くファンは増加傾向にあるという。
 
 山口百恵はラストコンサートで「さよならの向こう側」を歌い終わった後に、マイクをステージにおいてファンの前から去っていった。華の芸能界よりも、人生の幸せを私生活に見いだした彼女。芸能界を夢見て頑張っている人たちがいるが、それは自分の人生の中で何か大きなものを犠牲にすることになるかもしれない。いつも公人として見られ、自分に磨きをかけることを忘れてはならない、そうした覚悟が必要だ。わずか21歳で引退した時の山口百恵のような勇気ある決断も必要なのだ。
 
 やめて29年が経った山口百恵。すでに私人になったと言えるが、彼女が「さよならの代わりに」ファンに残したきれいな思い出だけは、一生色あせることなく心に刻まれることであろう。
 
  
☆ 有名人とは、有名になるために生涯働き通し、その後は人目につくのを避けるためにサングラスをかける人のことである(Fled Allen)
 
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