景気悪化で緊急雇用対策本部設置 政府が今月にも(2009.10.5)
今年の春に大卒で就職した友人の子からメールがあった。「なんか、最初思っていた業務内容と違っていて仕事やめたいよ」。「だめだよ。今やめたら就職できないよ。入社して半年じゃ何も分からないから、3年は続けてみては?その中で自分の好きな事を見つけたらいいよ」と、こんなやりとりをした。
8月の失業率は5.5%であり、労働人口のうち20人に1人が失業状態である。有効求人倍率は0.42倍という状況で、これは100人中42人しか就職できないという数字だ。大人の就職状況もさることながら、来春卒業する高校生や大学生で就職先が決まっていない若者が多いことが問題だ。
政府は最悪の雇用情勢となっていることを受けて、管国家戦略相と長妻厚労相が今月にも緊急の雇用対策をまとめることとした。管国家戦略相は「年末、新年度の雇用情勢が非常に心配だ。何らかの雇用対策が必要」と述べ、鳩山首相は首相官邸で「いずれかの時点で、雇用対策本部的なものを立ち上げる必要がある」と述べた。緊急対策のみならず、長期的な雇用対策にも取り組み、人手不足となっている介護分野での雇用促進策などが検討される。
今年就職活動をしている大学生の子のブログでは、夏休みまでは就職活動の事がよく書かれていた。しかし最近の日記では「遊びに行った☆」「○○で△△を食べた〜♪」と、就職に関する記述が全く出なくなってしまった。「○○おいしいよね☆あそこは高いだけあって味は最高においしいよ」。そんなコメントを書くことで慰めるしかなかった。就職決まったら、○○に食べに行こう。きっと格別の味になるから。
鳩山首相は3日、障碍者主役のファッションショーに出演、赤いジャケットに身を包んでステージでポーズを決めた。報道陣に「ファッションのポイントは?」と聞かれると「笑顔、笑顔」と言った。
総理、雨に濡れているリクルートスーツに身を包む若者が、笑顔になる対策を早く打ち出してあげてください。この国のステージを国民が謳歌するというのは、未来を担う若者の存在あってのことですから。
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★ 「雇用対策は必要に応じて実施」管戦略相と長妻厚労相が確認(産経新聞・09/10/5)
★ 鳩山首相夫妻がサプライズ出演 障害者主役のファッションショー(産経新聞・09/10/3)