言葉のリサイクル

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政策が変わる日 8月30日

 30日の衆議院選投票日では日本の政治が大きく動くことになりそうだ。期日前投票は過去最高の1094万人に上った。前回2005年の時の1.6倍になるという。有権者の10.49%が投票を済ませたことになり、この選挙への国民の関心の高さが分かる。
 
 政策を語るときに未来を語ることは簡単である。聞こえの良い言葉の羅列は新しい日本を作ってくれるかも知れない、変えてくれるかも知れない、そんなふうに感じるが、日本の未来を救ってくれるのは当然のこととして、過去にどれだけのことをした実績があるのかが気になるところである。
 
 介護、医療、教育、経済、外交、安全保障など問題は山積している。どれも先送りのできない喫緊の課題である。
 
 医療については産科・小児科のみならず、外科の医師も不足していることが指摘されている。救急医療が崩壊しかかっている現状に歯止めをかけなくてはならない。介護においては業務従事者の辞めてしまう確立が他の業種に比べて高い。報酬の低さや社会的認知が高くなく、その士気が低下してしまっている。ほころびはすでに存在し、いつそこから大きな穴が開いてもおかしくない。
 
 そして政治は1人1人の力で成り立っている。かつて民主党に山本孝史という参議院議員がいた。自らがんを告白し、「がん対策基本法」「自殺対策基本法」の成立に尽力した。酸素吸入器を装着しながら登院、その間は与野党を超え、医師の資格を持つ議員たちが山本議員の体調の変化に備えたという。
 
 山本議員は07年12月22日に胸腺がんで58歳で亡くなった。のちに交流のあった元厚労相の尾辻秀久参議院議員が追悼演説を行った。「先生、今日は外は雪です。ずいぶんお痩せになっておられましたから、寒くありませんか。あなたは参議院の誇りであります。社会保障の良心でした」と声を震わせながら述べた。
 
 政治家の先生たちには有言実行、無言実行、そして無限実行をお願いしたい。権限のある人たちに、国民があっと驚くような歴史を築いて欲しい。それは日本が先進国であると、対外的に胸を張って言えることではなく、自国民に対してそれが成せることが政治では一番大切なことである。
 
 
☆ どんな政府も同じさ。労働党だろうと保守党だろうと。どちらもお互いに反対しあっているだけだ。彼らの仕事はそれだけだ。どうして肩を組んで祖国のために働けないかな(リンゴ・スター)
 
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