インフル国内感染者96人 なぜ若者に集中?(2009/5/18)

 厚生労働省は17日、大阪府に対して、新型インフルエンザ感染拡大防止措置として、中学・高校について休校措置を府全域に広げるように求めた。これを受け、橋本徹知事は18日未明に緊急記者会見を開き、「中、高校について全域で18日から7日間、休校措置をとるように市町村教委に要請する」と述べた。ただし政令市(大阪・境)は除くという。 
 
 神戸市の兵庫県立高校2校の生徒8人に新型インフルエンザへ感染が確認されたのに続き、新たに同県や大阪府の高校生や教諭ら84人の感染が確認された。海外渡航歴のない高校生が多く、感染者のいる高校では発熱などを訴える生徒も多数いる。神戸市や大阪府などは休校措置をとり、1400校を超える学校が休校した。国内感染は、成田空港での検疫で判明した4人を含めて96人となった。
  
 生徒及びその家族などでは体調不良を訴える人が増えており、広範囲の二次感染が進んでいる可能性が出てきている。関西企業の多くが18日より、時差出勤、また出勤時にマスク着用を義務づけることなどを決めている。そのほか大手コンビニやスーパーの従業員もマスク着用を義務づけている。
 
 こうした状況下で、関西地方のホテルのキャンセルなどが相次いでおり、景気面での影響も出始めた。また保育園や高齢者施設なども一時閉鎖が決められるなど、子どもやお年寄りをどうしたらいいかという問題も出てきている。
 
 07年の麻疹パニックを思い出した。大学に行くと、「はしかのため休校にします」と張り紙が出され、周辺の大学施設全てが閉鎖されていた。このとき20歳前後の若者が麻疹にかかった。原因は「麻疹予防ワクチンの未接種」であった。私は小学校入学前に罹患していたので、かかる心配はなかった。
 
 それにしても今回の新型インフルエンザ、なぜ高校生などの若者を中心に流行しているのだろう。アメリカでも感染者の6割が18歳未満の若者だ。日本国内での発生源は特定されていないが、関西地方だけに罹患者が増えているのも不思議だ。
 
 一般的な季節性インフルエンザでは、乳幼児や高齢者が感染すると危険とされる。しかし今回の場合、高齢者の感染報道を聞かない。高齢者に免疫のある細菌が新型インフルエンザを構成しているのではないかと言われているが、仮説の域を出ていない。
 
 花粉症について、今年の「医療介護CBニュース」(09/2/23)で興味深い記事があった。理化学研究所免疫・アレルギー科学総合研究センターの谷口克センター長によると、花粉症にならないためには「ちょっとばかり不衛生な環境で過ごした方がいい」という内容だ。
 
 具体的には、「生後早期にBCGを摂取させる」「幼児期からヨーグルトなど乳酸菌飲食物を摂取させる」「小児期にはなるべく抗生物質を使わない」「ネコ、イヌを家の中で飼育する」「早期に託児所などに預け、細菌感染の機会を増やす」「適度に不衛生な環境を維持する」「狭い家で、子だくさんの状態で育てる」「農家で育てる」「手や顔を洗う回数を少なくする」というものである。
 
 考えてみると、私も幼少期は暗くなるまで外で遊び、動植物に触れて育ってきた。好んで不潔なままでいたわけではないが、空気清浄機や浄水器があり密閉された近年の建築物ではなく、木造の家ですきま風が入ってくるようなこともあった環境で過ごしてきた。
 
 そうしたことを裏付けるかのように、花粉症を含むアレルギー患者は、20歳代で80%、40歳代70%、50歳代40%、60歳代30%と若い人のほうが罹患している。
 
 花粉症と新型インフルエンザは発生のメカニズムが違うであろうから、単純に比較できないが、若い人が多くかかっているという点で非常に気になるところである。もしかすると、免疫機能に異変が起きているかもしれないからである。
 
 
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