今年だまされた日本人

 本ブログをよく読んでいただいている1人に言われたことがある。「どうして音楽プロデューサーのことを書かないの?絶対書くと思ったのに」。自分でもそう思っていたが、今ひとつ書く気になれなかった。
 
 事件の概要は、兵庫県内の個人投資家(48)に音楽著作権の譲渡を持ちかけた著名な音楽プロデューサーの容疑者が5億円をだまし取った疑いだ。音楽著作権は通常は音楽出版社に譲渡され、使用された楽曲に応じて作詞家・作曲家などに印税が入る仕組みになっている。個人レベルで著作権管理をするのは作業が煩雑なため、このようなケースが大半を占める。シンガーソングライターや本件容疑者のように音楽活動をしながら著作権管理することは困難だ。
 
 時代の寵児と言われた容疑者の逮捕は確かに驚いた。しかし被害者には申し訳ないが、同じ詐欺事件でも振り込め詐欺などでだまされた年配者の被害と比べると、どうも別次元世界の話であるかのようで、今ひとつピンとこなかった。
 
 それに加え、不安定な雇用情勢で多くの派遣労働者が住む家を失い、その日を暮らしていくのが大変である状況が深刻化する中、不安を多く抱えている人たちの事を考えると、弁済される可能性の高い本事件の被害者にあまり共感することはなかったのだ。申し訳ないが。
 
 今年は人がたくさん騙された。上記の事件のみならず、食品偽装は次々発覚し、それは日本人の主食である米にも及んだ。オリンピックの開会式の映像はウソ、政権は2年連続で投げ出された。騙す方が悪いのか、騙される方が悪いのか。
 
 だまされないコツがあるとしたら、いつも自分が惨めでいることである。惨めだから騙されようがない。惨めだから他人をだます余裕もない。但し、人間としての誇りのかけらを常に握りしめていることである。これを無くしたとき、人は堕ちる。
 
 
☆ 靴が一足もなくて惨めな気持ちだった。しかしそれも、足を失った男を見るまでだった。(ハロルド・アボット)
  
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★ 小室容疑者を逮捕 著作権譲渡で5億詐欺(産経新聞・08/11/4)
 
 

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