言葉のリサイクル

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2月29日

 
 ある騎士が川の岸辺に咲く花を恋人に捧げようと岸に降りた。ところが川に転落してしまいおぼれてしまう。騎士は力を尽くして花を岸に投げて「私を忘れないで!」と叫んで死んだ。残された恋人は騎士の墓にその花を供え、彼の最期の言葉を花の名前にしたということである。
 
 イージス艦と漁船の衝突事故では、地元の人たちが海に向かって酒を流して花束を投げた。「あなたたちを忘れていない、早く帰っておいで」という想いに違いない。どこかをさまよっている清徳丸の親子の早期発見を誰もが望んでいる。仲がよかった親子のありふれた日常。日本の食卓のために漁に出ていた何の落ち度もない2人が、巨大な船によりその人生を狂わされた。
 
 地元の人たちの熱心な捜索活動に心を打たれた人も多いと思う。それだけ結束の強い仲間であり、そういう地域の存在を知ることとなった。ふだん何気なく口に頬ばる魚介類とは、こうした人たちのゆるぎのない努力に加え、危険と隣り合わせの仕事の成果であることを忘れてはならない。
 
 冒頭の話に出てくる花の名は「勿忘草(わすれなぐさ/Forget me not))」。2月29日の誕生花であり、花言葉は「私を忘れないで」である。
 
 
☆ 私は世界に二つの宝を持っていた。私の友と私の魂と。(ロマン・ロラン)
 
★ 【勿忘草】危機の場面に出る「人格」(SANKEI EXPRESS・08/2/29)
 
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