言葉のリサイクル

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子供の声、”騒音”と苦情増加(2007.10.23)

 
 日本語には「ダラダラ」「キラキラ」「ワンワン」などといった擬音語・擬態語が多く存在する。これらを修辞技法でオノマトペと呼ぶ。英語にはtwincle(キラキラ)beep(ピーという音)など、せいぜい300ほどだ。日本語のオノマトペで面白いところは、自分で勝手に作ることができてしまい、ある程度話し相手に通じることもあるという点にある。
 
 騒音のオノマトペはなんであろう。ガタンガタン、ガサガサ、ドタバタなどだろうか。読売新聞が調査したところ、政令市などの自治体で子供の声が騒音苦情として寄せられていることが明らかとなった。「野球部のかけ声やボールを打つ音がうるさい」「児童館の子供の声が響いてうるさい」「校庭での球技がうるさい」「体育の先生は小さい声で指導を」などとなっている。
 
 本来、学校や公園はある程度の子供の声がするもので、地域がそれを容認する部分があったはずだ。東京・西東京市の公園に設置されていた噴水で遊ぶ子供の声がうるさいから噴水を止めて欲しい、と訴訟になったことは記憶に新しい。原告の女性は病気にかかったことで、騒音による不眠や不整脈の症状に悩まされた。ただこの女性も公園に隣接するところに30年前から住んでおり、それまでは子供の声に寛容だったに違いない。病気になったことがお気の毒であった。
 
 私は現在女子校のグランドの隣に住んでいる。生徒の甲高い声は正直うるさいが、朝練タイムはその辺りを徹底していて私語は一切無く、ボールの音がひたすら聞こえるだけだ。西東京市の例は別問題だが、子供たち特有のワイワイキャーキャーといったオノマトペが聞こえなくなったら、町に活気がなくなる寂しさはあると思うがいかがだろうか。
 
 
☆ 外から聞こえてくる何千の声も、あなたを脇道へそらせるだけである。 ただあなたの内部から聞こえてくる良心のかすかな声だけが、あなたの信頼すべき案内者となり得るのだ。 (ジョージ・マロリー) 
 
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★ 子供の声「騒音」の時代、自治体への苦情増加(読売新聞・07/10/22)
★ 記者の目:西東京の公園騒音差し止め仮処分決定=神澤龍二(毎日新聞・07/10/16)
 
 
 

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