田舎の異変

 物騒な事件というのは、大都市だというのが半ば当然となっていた。地方で起こる事件というのは滅多にないこと、そういう時期のほうが長かった。昨年の秋田児童連続殺人事件もそうだが、平和で事件など起こるはずもないとされてきた地方に異変が起きている。
 
 長野県諏訪市で、男(62)が近所の犬の鳴き声に立腹し、絞め殺してしまった。男は動物愛護法違反(愛護動物殺傷)と器物損壊の容疑で書類送検された。
 
 大学の先生が面白いことを言った。「地元の絆が強いところはコンビニがない」。
昔からある商店で買い物をする、そんな近所づきあいが長いところには、不特定多数が利用するコンビニはない、というものだ。
 
 母の田舎である秋田県大館市も、以前は大町と呼ばれる商店街が賑わっていた。しかし、一昔前からチェーン店が進出。大型スーパーも出現し、それまであった大町は閑古鳥すら鳴かない状態になってしまった。都心でもお馴染みのコンビニが散見できる状況。
 
 田舎というのは、都会に住むものにとって安らぎの場所であった。不便さがまた便利な空間であった。しかし、地方の財政状況は悪化し、地元の力だけではどうにもならなくなってきた。都会的な経営手腕が軒を連ねるようになったのは残念でならない。
 
 生活ストレスが地方に波及している。この国のどこが美しい国なのか、怪しくなってきた。
 
 
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★ 隣家の飼い犬:「鳴き声うるさい」と殺す 長野で書類送検(毎日新聞・07/5/23)
 
 

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田舎の異変」への2件のフィードバック

  • 2007-05-25 @ 6:58 AM
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    私が子供時代を過ごした田舎町では、
    町中の他人が顔見知り。(かなり窮屈でも安心)
    その町にも変化が起きている。
    その町一番の商店が閉店した。その位だから、
    街の商店街は火が消えたような状況になって来ている。
    昔からの商店街の火が消えかかっている中、
    ちょっと名の知れたホームセンターだの、
    小規模スーパー、ドラッグストアーが進出して来た。
    田舎なのに、無理に都会の真似っこが始まりつつある。
    知った顔が減り、知らない顔が目に付く。
    たまに訪れると残念な気がする。
    町村合併しても、火の車の町なのに…

    返信
  • 2007-05-25 @ 3:03 PM
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    >mamaさん
    東京も、近所のおじさんおばさんとは顔なじみでした。子供だったので、窮屈ではなかったですが、いい環境でしたよね。
    都会の真似っこは田舎には似合わないと思います。
    田舎は田舎っぽさを残しておいて惜しいですが、財政状況の悪化は、そうしたきれい事も許してくれなさそうで残念です。

    返信

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