電車の思い出

 昔、上鷺宮(かみさぎのみや)小学校でマラソン大会があり、東京と埼玉の都県境にある、多摩湖まで走りに行った。その帰りの電車内での出来事。
 
 私たちは急行の西武池袋行きに乗車した。そしてしばらくすると気づいた。
 
 「先生!僕たち『富士見台』で降りるんですよね?この電車、急行ですよ。富士見台に止まらないですよ!」
 
 富士見台駅は各駅停車の電車以外は止まらない。
 
 「やっべぇよ。このままじゃ池袋まで行っちゃうよ!!」
 
 ざわめく児童たち。しかし、先生たちはニコニコしている。
 
 富士見台駅が近づいてきた。
 
 すると、止まらないはずの急行電車は富士見台駅で停車した。
 
 車内アナウンス。
 
 「上鷺宮小学校の皆様、ご乗車ありがとうございました。富士見台でございます。お忘れ物の無いよう、お気をつけてお帰りください。」
 
 小さな歓声が上がったのを今でも覚えている。
 
 これは鉄道会社の粋な計らいであったが、こういうことがなくても、私たちが望んでいるのは安全第一。いつもの時間に乗って、窓から見えるいつもの風景を運んでもらえることを期待もしないくらい、自然に、無意識に乗っている。
 
 兵庫県尼崎市で起きたJR福知山線の脱線事故は、「安全第一」、「いつもの当たり前の」を逸脱してしまった。事故現場では車両が信じがたい姿をさらしている。すでに、人が乗車できる空間はその車両からは見て取ることができない。
 
 「ミスだった」という。しかし、ミスとは「思い違い」、「手違い」のことを指す。規定の速度を超過してカーブに進入した瞬間、それはミスではなくなり、未必の故意になる。
 
 多くの方が亡くなり、負傷されました。ご冥福と早期ご回復をお祈り致します。
 
 
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