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税抜き表示に我慢ができない

 個人ブログを見ていたときにこんな例を見つけた。ある主婦が喫茶店に入ってコーヒーを注文した。メニューには500円と書いてあったので、会計時に500円のみ払おうとしたら店側から消費税25円を要求された。主婦は「税込み表示が法律で決まっている。絶対に500円しか払わない」と店側と”戦った”。すったもんだの末、最終的に主婦に軍配が挙がった、という内容だった。
 
 先日、楽天についてのエントリを書いたときにある商品について検索した。いろいろな店が出てきたが、気になることが1つあった。店によって「税別」「税込み」と2つに分かれていることだ。ファミレスやファーストフードに行ったときにも大きく書かれているのは「税抜き価格」であり、その横に「税込み○○円」と書いてある。少しばかりフォントの大きさが小さい。
  
 消費税の表示については、平成16年4月1日から「税込み価格表示」が原則となっている。上記の例のように「390円(税込み価格409円)」という表示が珍しくない。こういった表示について財務省は直ちに違法ではないとはいえ、混乱を招きかねず景品表示法に抵触する恐れがあるとしている。
 
 「980円」という、俗に言う「キュウハチ商法」自体、分かってはいるけど安く感じてしまう不思議な数字だ。しかし消費税を後から徴収されて「あららららららら?」と思うことが時々ある。消費税導入当初は税抜き価格と税込み価格が混在して、消費者が混乱することがあった。それを改善するために内税表示が原則となった。不要なトラブルが生じないように事業者は気をつけた方が良いであろう。
 
 
☆ 多くを持ちすぎると言うこともあるものだ。時計を1つ持つ者は何時かが分かるが、2つ持つ者にははっきりと分からない(出典不明)
 
★ 【追記】令和3年4月1日以降の価格表示について(財務省)

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迷惑若者撃退の高周波装置、東京・足立区が設置へ

 深夜の公園で騒いだりする若者を撃退するために、東京・足立区が若者にしか聞こえない高周波を発信する装置を実験的に設置することを決めた。設置されるのは足立区鹿浜3の区立北鹿浜公園で、深夜に騒ぐ若者に対する苦情が絶えなかったという。

 

 装置名は「若者たむろ防止装置 モスキート」。周波数の高い音は不快な金属音として若者だけに聞こえ、早ければ2~3分でその場を離れたくなるのだという。イギリス製のこの製品は日本の総代理店「メルク」は、コンビニエンスストアを中心にこの1年で20数台を売り上げたが、自治体が設置するのは初めて。 

 

 加齢とともに高い周波数の音は聞こえなくなり、17キロヘルツ以上は10代~20代前半の若者にだけよく聞こえるという。同区で実験したところ、40代以上の職員は耳を当てても聞こえなかったが、20代前半の職員は約20メートル離れても聞こえた。

 

 この装置は05年にイギリス人研究者が開発し、ユーモアと独創性のある研究を称える「イグ・ノーベル賞」を受賞した。また、イギリスでは若者がこれを携帯電話の着信音に利用、大学の講義中に堂々と”着信音”を鳴らしてメールなどに利用、音の聞こえない教授がキョトンとしていたという話も。

 

 個人的な話で、かつ全く関係ないのだが、足立区のこの公園は忘れられない。車で彼女を送ってここに駐車、初めてキーロックをしてしまい、初めてJAFを呼んだ場所だ。

 

 このモスキート音ですが、私にはすでに聞こえません。

 

 

☆ 青春?若いやつらにはもったいないね。(バーナード・ショー)

 
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★ モスキート音(本ブログ・07/3/10)
★ 高周波:迷惑行為の若者撃退 自治体初、足立区が設置へ(毎日新聞・09/5/19)
★ 若者だけが聞こえる!?噂のモスキート音って何だ?(R25・06/7/20)
 
 

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横須賀海保基地に「たからのちず」漂着

 神奈川県の横須賀海上保安部に、「たからのちず」がペットボトルに入れられているのが見つかり、同保安部が差出人を捜している。地図には「こたつ」「テレビ」「なつベッド」「ゆうたへや」など、部屋の間取りが描かれており、同本部では「3人兄弟」ではないかと見ている。部屋に散らばった3つのドクロマークは「たからのしるし」という。
 
 同保安部は「職員がほのぼのと和むことができた」として「差出人が見つかったら、ささやかなお礼をしたい」としている。(問い合わせ先:横須賀海上保安部・046-861-8366)
 
 かつてこのブログでも似たような事案を取り上げた。1つは福井県内の小学生が「この手紙を見た人はお友達になって!」とワインボトルに入れた手紙が700キロ以上離れた秋田県の海岸に漂着した話。もう1つは、下関から海流調査用として流されたビンが青森県で発見されたというもので、漂着するまで実に29年の歳月が経っていたというもの。
 
 メールが普及して、あまりに早く伝達できるようになった便利な時代である。しかしそのメールも送信先を間違えたりすると、情報の漏洩などの問題がはらんでおり、「送信ボタン」をクリックするには要注意である。手紙というのは、出す相手のことを思って時間をかけているものであり、それが分かるから受け取る方も嬉しいものである。そして、簡単に捨てようと思わないのも紙の手紙である。
 
 宝の地図とは存在しないようなものかもしれないが、かくれんぼが楽しかったように、「あるかもしれない」という期待と冒険心に満ちた時間というのは楽しいものだ。危険な任務も多い海上保安部。海上での行方不明者の捜索は宝探しよりも緊張を強いられることだろう。ゆえに、今回のボトルレターは海保の職員を和ませたに違いない。それにしても「たからのしるし」には何が隠されているのだろう。
 
 
☆ 港に停泊している船は安全である。しかし、船は港に停泊するために造られたわけではない(グレース・ホッパー)
 
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★ ペットボトルに「たからにちず」 横須賀海保基地に漂着(朝日新聞・09/5/8)
★ ボトルレター、700キロの旅(本ブログ・06/12/15)
★ 29年前のビンが漂着 青森(本ブログ・08/1/30)
 
 

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刑務所で育てられる盲導犬

 自宅最寄り駅近くの繁華街に行列の出来る精肉店がある。客の目当てはコロッケで、連日夕方ともなれば長蛇の列になっている。某日そこを通る時、前に盲導犬のゴールデンレトリバーを連れているサングラスをかけた男性がいた。レトリバーは精肉店の方に顔をやると止まってしまった。事態を察知した男性は、「こら!」と言って叱るとレトリバーはまた前進を始めた。雑踏の中を人の”目”となって歩くのは大変だろうと思う。
 
 盲導犬を育成するには犬の適性を考慮し、訓練にも時間がかかる。需要と供給のバランスは等しくないのが現状だ。そんな中、刑務所で盲導犬を育成するプログラムが始まっている。そこは日本で初めての半官半民の刑務所である「島根あさひ社会復帰促進センター」だ。ここは比較的刑期の短い受刑者が入所し、犯罪を繰り返す者(累犯者)や暴力団関係者はいない。
 
 生後2ヶ月の盲導犬候補であるレトリバー3頭を、受刑者が独房で寝食を共にしながら育てる。夕食後の自由時間を使い、毛繕いや耳の掃除をしたり、ボールを使って子犬とふれあう。子犬は週末になると、パピーウォーカーと呼ばれるボランティア家庭に預けられる。独房の様子を報道陣に公開された受刑者は「週末はゆっくり眠れるという安心が2割、寂しさが8割です」という。
 
 以前、これと似たようなプログラムがヨーロッパの刑務所で導入された。育てるのは犬ではなく、「たまごっち」である。たまごっちはペットを育てるゲームであり、日本では90年代と2000年代にブームとなった。フンをしたら片付けなくてはいけないし、定期的にえさをやらないと”ペット”は死んでしまう。そのとき取材に応じていた受刑者の1人は「これが僕を必要としているんだ」と話し、何かに必要とされる存在を実感していた。
 
 島根の同センターでは、受刑者に対して子犬がしっぽを振って遊んで欲しい、トイレに連れて欲しいと訴えてくる。言葉が通じないので、思いやりがなければ子犬を困らせることになる。常に想像力を働かせなくてはならない。愛情の根本は想像力だ。
 
 犯罪には1つの共通点があると思う。それは「奪ってしまう」ということだ。窃盗、強盗、横領、詐欺など財産を奪う罪はもちろん、暴行や傷害は他人の平穏な日々を奪い、レイプや死体遺棄・損壊は人間の尊厳を奪い、そして殺人は人生を奪う。
 
 世の中はギヴ&テイクで成り立っている。このバランスを欠いてしまうと人として生きてゆくのに狂いが生じることになる。今まで何かしらを奪ってしまった受刑者にとって、次は必ず与える番なのである。それを無口な子犬が教えてくれるに違いない。
 
  
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★ 受刑者育てる盲導犬、独房での触れ合い公開 島根(朝日新聞・09/4/29)
★ 財団法人日本盲導犬協会
★ タレント犬、警察犬 人に仕える犬たち(言葉のリサイクル・09/4/16) 
 
 

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米軍横田基地到着の乳児 インフルA型陽性反応

 在日米国大使館からの連絡によると、米軍横田基地(東京)に米国から到着した生後4ヶ月の乳児が新型インフルエンザに感染した疑いがあると外務省は発表した。
 到着した航空機の乗客に簡易検査を行ったところ、この乳児からA型インフルエンザの陽性反応が出た。乳児と母親は飛行場内の医療施設で隔離された状態で治療を受けており、母子の近くに乗っていた13人の乗客も隔離して検査をする。
 
 また厚労省は、新型インフルエンザに感染の疑いがあった横浜市内の男子高校生(17)について、感染していないと発表した。
 
 この横浜市の対応について桝添厚労相は「感染情報確認作業中に電話が通じなくなった。横浜市の危機管理意識を疑う」と発言したことに対して横浜の中田市長は「大臣の方も落ち着かれた方がいい。テレビに感染を伝えるテロップが出たことで電話が殺到、電話が通じなくなった」としている。さらに、松沢成文・神奈川県知事も「最終の検査結果が出ていないのに、一方的に騒ぎ、パニックになった」と厚労相を厳しく批判した。
 
 「落ち着いて行動を」と呼びかけている日本政府だが、特に日本で混乱が起きているとは思えない。ただ、アメリカでは128人の感染が疑われていることもあり拡大している。そしてこのウイルスが突然変異を起こす可能性がある。新型ウイルスが蔓延した時の対処法をイメージしておいたほうがよいだろう。
 
 心臓疾患、呼吸器系疾患などを患っているかた、年配のかたや小さな子どもなども感染してから悪化する場合がある。現時点で致死率は0.1%~1%と予測されている。
 
 厚労省と神奈川県のように口論しているだけの段階であればいいが、実際に感染者が出た時に国や自治体が混乱すると国民が困る。北朝鮮がミサイルを発射した時の”第一報”が誤報であったこともあり、早急に知らせるべき情報を精査し、正確に国民に伝えて欲しいものだ。
 
※のちに日本政府は、この乳児が新型インフルエンザではなく、ソ連A型であることを伝えました。(09/5/3)
 
★ 新型インフル 特集:読売新聞
 
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横浜の高校生、新型インフルエンザ感染の疑い 厚労相発表(2009/5/1)

 舛添要一厚労相は、1日未明に厚生労働省内で記者会見をし、カナダに滞在していた横浜市内の男子高校生(17)が新型インフルエンザに感染した疑いがあるとした。横浜市からの情報によるという。高校生は4月10日から25日までカナダのブリティッシュコロンビア州に滞在、30日に診察を受けて、簡易検査で陽性反応(A型)が出た。感染の疑いは国内初。高校生は自ら歩いて医療機関に出向いたという。
 
 高校生は発熱、せき、たんの症状があり、現在は感染症指定機関で治療を受けている。今後は国立感染症研究所で検査を行い、新型インフルエンザか季節性のインフルエンザかを見極める。その結果、高校生が新型インフルエンザに感染していた場合、どの航空機に乗っていたか、高校生の帰国後に誰と接触したか、旅行には誰が同行したかなどの情報収集を急ぐ。
 
 一方で、4月30日午後にロサンゼルスから帰国した女性が機内で発熱を訴えたが、その後の精密検査で新型インフルエンザではないことが判明した。
 WHO(世界保健機構)は、新型インフルエンザの危険度を示すレベルを「フェイズ4」から「フェイズ5」に引き上げたが、これは人から人への感染が複数の大陸に及んだ事による。これは「世界的に広がる危険がある」という危険レベルを示しており、警戒が必要となる。
 
 麻生首相は水際対策として入国管理や検疫体制を徹底することを言明した。桝添厚労相は「世界的流行が懸念される事態となった」とコメント。石破農水大臣は「輸入される豚については全頭検査をする」とした。首相は「国民の皆さまには冷静な対応を」と呼びかけている。
 警視庁は「新型インフルエンザ対策本部」を設置し、都内での情報収集に当たる。
 もしインフルエンザの兆候が見られる場合、例えば、高熱、だるい、せきなどの症状が出て、感染の疑いがある場合は、近所の病院や診療所には「行かないで」、まず保健所や自治体に問い合わせををする。その上で指定された専門の医療機関の発熱外来で診察してもらうことになる。
 
 発熱外来で簡易検査キットを使い、新型インフルエンザと診断されれば、さらに詳しい検査をする。新型インフルエンザに感染したと確認されれば、感染症専用病室に入院することとなる。
 
 感染を防ぐためには、基本的にはマスク、手洗い、うがいということになる。不要不急の渡航はもちろん、人の多い場所に出ることも出来るだけ避けた方がよい。
 
 事態の悪化に備えて、食料品や生活必需品を備蓄する必要もある。甲南女子大学名誉教授の奥田和子さんは、「まず、米や乾めんといった主食になる食品から少しずつ備蓄を」と話す。阪神大震災のときは被災地に救援物資が送られたが、新型インフルエンザが蔓延した場合、他地域からの援助は期待できない。
 
<食料品の例>
米、乾めん類、切り餅、コーンフレーク・シリアル類、レトルト食品、冷凍食品、缶詰、目音ラルウォーターなど。
<日用品・衣料品>
マスク、体温計、ゴム手袋、水枕、消毒用アルコール、常備薬、ガーゼ、トイレットペーパー、石けん、紙おむつ、生理用品、ゴミ袋、カセットコンロ、懐中電灯など。
 
 せっかくのゴールデンウィークであるが、新しい情報には留意をしたいと同時に、政府にも正確かつ迅速な情報提供をお願いしたい。なお当初「豚インフルエンザ」との呼称であったが、各国で不適切であるとして、「新型インフルエンザ」などの呼称に変わった。
 
★ 新型インフルエンザ 全国の相談窓口はこちら(読売新聞)
★ 新型インフルエンザに(ブタインフルエンザA/H1N1) 国立感染症研究所 感染症情報センター
 
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バリアフリー化は不可能か 公共の施設

 森永乳業が行っている「育児相談窓口」の相談内容から、子ども連れの外出事情が分かった。それによると、子どもを連れて外出するときの主な移動手段で最も多いのが「自家用車」(100人中、73人)、以下、「電車」「バス」となっており、10年前の調査結果と差はなかった。公共交通機関を利用しない理由は、「荷物、ベビーカー、子どもを抱えて、バスや電車に乗れない」「ぐずったりして周囲に迷惑をかけそうなので」とある。
 
 子ども連れでの外出で不便を感じることを「道路」「買い物場所」「交通機関」の3つに分けて聞くと、道路は「歩道が狭い」「段差がある」「ガタガタの路面」、また「階段などがあると、時間がかかっても遠回りする」ともある。自転車との接触事故が多いことから、走行中の自転車に危険を感じたことがある人が半数を超えた。
 
 買い物場所については、「授乳場所がない」「おむつ替えの場所がない」「通路が狭い」「エレベーターがない」となっている。交通機関については、「駅にエレベーターがない」「エレベーターはあるが、ベビーカーを乗せるといっぱいになるので肩身が狭い」とある。バリアフリー法の施行で公共施設は一昔前に比べて格段によくなっているとは思うが、子連れママさんにとっては大変な苦労が伴っているようだ。
 
 先日、近所の楽器屋から出たところ、車椅子の青年が近くのおじさんに声をかけていた。楽器屋に入りたいのだけれども、道路との段差があるために入れないらしい。「板1枚あればいいんですけどね」と青年。おじさんが「ちょっと待ってて」と板を探していた。わずか5センチの段差を我々は気にすることがないが、子連れママさんにしろ、車椅子の人にしてみれば大きな障害となっているのだ。
 
 それのみならず、放置自転車や店の看板がこうした人達の行く手を阻んでいる。歩道等には点字ブロックが配されているが、その上に自転車が放置されていることも珍しくない。放置自転車は各自治体の条例で違反となっているであろうし、看板の類は道路の不正使用で違法であるから逮捕もあり得る。実際に今年1月には名古屋で、22歳の男が警察官の警告を無視して歩道でスケートボードを続けていたとして、道路交通法違反(道路における禁止行為)の現行犯で逮捕されている。
 
 自治体も歩道を整備する際に、歩行者等に心理的に訴えかける作戦に出てはどうだろうか。点字ブロックのみならず、車椅子や松葉杖のイラストを配したマークを歩道に埋め込むなどすることは困難ではないはずだ。人の集まりそうなスーパーやコンビニは、自転車を一時的に停車しておけるスペースを確保すべきであろう。
 
 ところで、都内のJRや私鉄各線の駅は次々とバリアフリー化が進んでいるが、都心にありながらバリアフリー化が全く進んでいない駅がある。JR御茶ノ水駅がそれで、エスカレーターもエレベーターもない。駅周辺には大学病院も多いことから、近隣の病院関係者らはJRと千代田区に改善を申し入れている。患者によっては手前の駅で降りて、タクシーで病院に向かう人もいるという。
 
 しかしながらこの駅、バリアフリー化には困難が伴いそうである。この駅は北側に神田川、南側に高台という間に挟まれた所に位置しており、乗降客が多い割にはホームも狭い。東西に延びるこの駅は、駅舎東口がお茶の水橋に階段がもたれかかるように配置され、西口側も聖橋に階段がもたれかかるようになっており、素人目から見てもこの駅のどこにエスカレーターやエレベーターを配置するのだろうと思ってしまう。とはいえ、バリアフリー法に違反することになってしまい、このまま放置しておく訳にもいかないであろう。
 
 公共の工事は自治体等に任せることとして、歩道上の迷惑行為対策は我々にも何かできそうである。公共のマナーとは自己満足のためだけではない。他人をも巻き込むから”公共”なのである。
 
 
※ 2019.1.19 追記
御茶ノ水駅に初のエスカレーターが整備されました。今後も完全バリアフリーに向けての工事が進むそうです。良かったですね!
 
ようやくバリアフリー化 JR御茶ノ水駅に初のエスカレーター(TOKYO MX・2019/1/19)
 
★ 「公共交通機関は使いにくい」と感じるママが7割、”電子レンジのある授乳室”も登場し、外出先の子育て環境に格差(MarkeZine・09/2/2)
★ JR御茶ノ水駅をバリアフリーにすべきだ(OhmyNews・08/2/29)
★ 「スケボーマン」歩道暴走&悪態ついて逮捕(スポニチ・09/1/25)
 
★ JR御茶ノ水駅を聖橋から臨む(グーグル・ストリートビューより)
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自分が好き?嫌い?都が小学生に「自尊教育」導入

 「あなたは自分のことが好きですか?」
 
 東京都教育委員会が公立の小中学生、都立高校生と対象に「自尊感情」について調査、中高生の5〜6割が「自分」を好意的にとらえていないことが分かった。このため都教育委員会は「自分の存在価値を積極的に肯定できる子どもを育てる」とし、4月から小学校で試験的に「自尊教育」を実施する。
 調査結果によると、中学生では「自分のことが好きだ」との問いに対して、「そう思わない」「どちらかというとそう思わない」と否定的に回答した割合が、中1が57%、中2が61%、中3が52%に上った。
 
 財団法人「日本青少年研究所」の平成14年の国際調査でも、「私は他の人々に劣らず価値のある人間である」という問いに「よく当てはまる」と回答した中学生が、アメリカ51.8%、中国49.3%、そして日本は8.8%だった。同研究所の千石保理事長は「謙虚さ、控えめを良しとする日本の文化がまだ根強いのが一因。子どもが成績を他人と比較して、『自分はダメだ』となる傾向も見られる。これは日本だけの特徴で、諸外国に比べて自己評価が低い。もっと自分に自信を持たせるような教育を勧める必要がある」とコメントした。
 
 これまでの日本の教室というと、生徒が一斉に先生のほうを見て授業を受ける。前に座った生徒は発言するときに後ろにいる同級生の視線が気になり、「間違えたら恥ずかしい」という感情を持つこともあるだろう。これに対して効果的な授業法の1つは、席をクラス全員の顔が見えるように、机を丸く並べて座らせる事が挙げられる。特に、正解を求めるのではなく、個人の意見をどんどん取り入れる方式だ。皆の顔が見えていれば、自然に発言することに躊躇がなくなる。発言する機会が多くなれば、仮に間違った考えでも自分に自信が持てるものである。
  
 子どもに限らず大人でも、「いつ」「どこで」「だれが」「なにを」「なぜ」「どのように」という事を言える者が多いとは限らない。特に日本人はトラブルを恐れて、外国人を含めたミーティングでも積極的な意見を述べないままでいることが多いようだ。
 
 言いたいことを言えずに黙っていると後悔する。そしてそれは「自分が嫌いになる」ことに拍車をかける。自分が正しいと思って行動すれば悔いはない。悔いのない言動には正々堂々と意見を述べることができるはずだ。
 
 もし私が「自分のことを好きか」と問われれば迷わず「YES」と答えるだろう。なぜなら、ご飯はおいしいし、友達といると楽しいし、飼っている犬はかわいいし、草木に目をやれば美しいと思うからである。自分を好きになって初めて、他人を好きになることになるであろうし、社会が好きになるであろうし、海の向こうの国のことも好きになるはずである。生まれ変わっても、もう一度この自分になりたい。
 
 
☆ 愛されたいなら、自分から愛し、そして愛される人になりなさい(ベンジャミン・フランクリン)
 
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★ 自分嫌いをなくそう!都が小学生に「自尊教育」導入へ(産経新聞・09/3/11)
★ 勝ち組と負け組(本ブログ・08/3/28)
★ 恋愛マニュアル(本ブログ・08/2/27)
★ 「頑張れば夢かなうというのは幻想」(本ブログ・08/2/22)
★ マラソン(本ブログ・08/2/17)
★ 高校生の出世意欲最下位(本ブログ・07/4/27)
★ 女性のシワ(本ブログ・05/12/13)
 
 

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