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性同一性障害の女児

 兵庫県で小学校2年生の男児(7)が性同一性障害と診断されて、女児として通学していることが分かった。性同一性障害とは心の性と体の性が一致せずに違和感を覚える症状である。
 
 今のところ大きな混乱はないようだが、高学年になって思春期を迎えれば体の違いが顕著になってくる。この男児は幼稚園の時に「おちんちんはとれないの?」と母親に質問したという。
 
 この種の病気はなかなか理解が難しい。しかし、さまざまな理由で自分の性に疑問を持っている、違和感がある人は大勢いる。望ましいことは、”女児”のクラスメートがこの子を女の子と受け入れて、そういう病気もあるのだと認識することであり、学校や親がそれに協力することである。
 
 障害、というのは俗に健常者が付ける呼称である。しかし、それを最初から伴っていたかた達にはそれがどんな障害で差別を受けるかもしれないのかが分からない。
 
 この女児が青年になったときに、周りが女性として受け入れてくれるよう、なんの偏見もない社会を我々が作る責任がある。いろいろな性を受け入れる考えがないのであれば、それは偏見という世界で最も卑劣な障害を我々が持っていることになる。
 
 こうした問題はマイノリティ(少数派)のことであると認識される。しかし、他人から見れば、我々一個人はたったひとりの少数派である。
 
 
☆ 自分の悲しみをだれか好きな人に打ち明けることができれば、その時、悲しみはほとんど消える。(アベル・ボナール)
 
★ 男児「女児」で通学 性同一性障害と診断 兵庫の小学校 (産経新聞・06/5/18)
 
 

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英語より日本語を 石原都知事

 石原慎太郎・東京都知事が小学校での英語必修化を打ち出した文科省を批判した。理由は現在の日本語がみだれて歪んでいる形でまかり通っていることを憂う、という趣旨だ。日本人でも字が汚い、漢字を知らないという人は多い。敬語の使い方にも不安がある。
 
 そうしたことを考えると、都知事の発言は理解ができる。知事はまた「ラップという音楽の中の言葉遣いはメチャクチャ」とも発言している。ラップ音楽が何たるかは置いておき、老若男女に支持されているのは、横文字を使わない綺麗な日本語の歌詞だという。
 
 例えば、森山直太朗の歌詞にはほとんど横文字が使われていなくて、綺麗な日本語が歌われているのだ。
 
 外国語を学んでいると思うことがある。いかに自分の日本語の語彙力がないかを痛感するのである。
 
 ところで、そんな石原さんに一つ注文をしたい。世論を挑発することも時には必要だと思うが、ほのめかすということもした方がよい。それくらいの術を知っている人だし、それくらいのことを持ってして、ちょうどよく世論にジャブをかませるというものである。
  
 
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★ 「小学生は国語力を磨け」、石原都知事が文科省を批判(朝日新聞・06/4/7)  
 
 

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日本になじめない外国人

 大学で日本語ボランティアをしている。先日その留学生たちと飲んだ。
 
 ナンパが好きだと周りからからかわれているイタリア人男子留学生に、
 
「日本で彼女を作らないの?せっかくだから作ったらいいのに」
 
と聞いたが、その男性は、
  
 「もう日本には半年ほどしかいないので」との答えだった。うーん、真面目だなぁ。そんな彼は持田香織が好きなのだそうだ。
  
 授業中に宇多田ヒカルの「First Love」を披露してくれた台湾人女子留学生。
  
「歌が上手いね。台湾には日本の文化が入ってきているんでしょう?」
と聞くと、
  
「いっぱい入ってきています。カラオケはOK(『オケ』から)と呼ばれています」
  
とのことだった。小柄で可愛い彼女は「日本でよくナンパされる。新宿は怖い」という。特に「色が黒い人(ホストを意味していると思われる)が怖い」というから、絶対に付いていかないで、とアドバイス。
  
その後、カラオケに。洋楽ばかり歌うので、私も負けじと選曲。
 
♪ What a feeling
♪ I like Chopin
♪ Sk8er boi
♪ Have a nice day
♪ Kokomo
  
 みんなノってくれて嬉しかった。そして退出時間の午前5時。彼らは気にせずドンドン選曲。しかし、不慣れな国でのストレスがあるのか、絶叫しノリノリの彼等を見ていたら、「Time is up」(時間切れ)とは言えなかった。
 
 言葉の壁で苦労している外国人も多いと思う。自治体によっては無料で日本語講座を開いているところもある。外国人がなじめるような環境を整えるべきであるし、また来日する外国人も日本はどういう国かを調べてくるべきである。
 
 なじめない部分にだけは同情するが、滋賀の事件も広島の事件も闇に葬られる必要のない子供が犠牲になった。こうした心理は絶対に理解しない。許さない。
 
 
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千葉市の怠慢

 東横イン偽造工事が60軒発覚、との記事があった。数字が生々しい。どうして行政はこうした問題を放置してしまったのか。千葉市は同社に対して行政指導を行ったが、あとは放っておいたままであった。
 
 市の幹部は平謝りだが、罰則の弱さが原因という発言もある。罰則があろうと無かろうと、行政がにらみを利かせていれば、しつこく指導をしていれば、法人も違法な状態の放置をしづらくなる。再三の指導を無視すれば、行政は強い姿勢に出ることができたはずである。
 
 何のための行政で建築基準法なのか。千葉市は全国に先駆けて身体障害者に優しい街作りを目指すと宣言したばかり。これではあまりにもばつが悪い。
 
 今回の問題で東横インの社長は涙の謝罪をした。組織の長の涙というのは信用できない。長も男も人前なんかで泣くものか。それを見抜いているのは侮辱された身体障害者とその関係者であろう。
 
 
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★ 東横イン偽装工事問題 命令出さぬ行政に限界 (朝日新聞)
 

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21人の都災害対策職員

 
 先週の今日、東京で震度5強の地震があった。関東地方は地震が多いが、これだけ大きいものも珍しい。当時ビルの4階におり、「これは大変なことになるのか」と緊張した。
 
 東京都では地震発生直後、災害対策職員を招集すべくポケベルを鳴らした。200人の職員のうち、招集を受けた職員34人中21人が登庁しなかった。彼らは一般職員の住宅よりも格安の家賃で都庁近辺に住んでおり、「緊急時の呼び出し」だったのにも関わらず、出勤しなかったのである。
 
 「ポケベルを持たずに外出していた」「ポケベルが鳴らなかった」などというのが、21人の理由。私がポケベルを持っていたころは地下2階でもつながったがポケベルのならない場所はあるのだろうか。
 
 あれだけの大きな地震が来て、災害対策職員でありながら、自分から都に連絡しようという気はなかったのか。日本国民なら誰でも「地震が起きませんように」と願っている。阪神・淡路大震災も新潟中越地震も福岡西方沖地震も記憶にあるからだ。
 
 でもこれで分かった。本当に地震が起きぬように願っているのは、都庁周辺の好立地に3LDKの住宅を家賃5万円で住んでいるこの「災害対策職員21人」である。
 
 この役立たずめ。
 
 
  
★ 震度5強 34人呼び出し21人応ぜず 災害対策住宅に住む意味なし(Yahoo!NEWS・産経新聞)
 
 

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ハイテク化にしないのなんでやねん

 
 大阪市が市役所内でインターネットにつなげるパソコンがたったの2割しかないという実情が明らかになった。庁舎内では現在でも他部署間との連絡もメールではなく、文書で行われているという。
 
 また、市の担当者と連絡を取りたい民間業者も「電話で連絡をくれ、といわれるが、担当者が席にいないことも多く不便」と漏らす。
 
 市では「押印のある重要文書は手渡しで行うしかない。職員からの要望もない」などといっているが、IT化の波が当たり前になっているのに時代錯誤も甚だしいと感じざるを得ない。利便性や通信コストを考えれば、メールでのやりとりをしたほうが明らかに有益であるのに、である。
 

 
 銀行のキャッシュカードの暗証番号が盗まる被害が多発している。しかし、有効であるとされる「ICカード化」を打ち出している銀行は全体の数パーセントに過ぎないことが分かった。
 
 銀行は一行あたり数億から数十億の設備投資が必要のため、「体力のない銀行もあり、一律に踏み切れない事情もある」とのことだ。
 
 こと銀行に関しては、我々のお金を預かっているわけである。万全の対策を施してもらわないと、安心して預けられない。預金していても利率は低いし、なんだか銀行に預ける意味が無くなってきているような気もしなくはない。
 
 何でもハイテクにすることがいいことだとは思えない。アナログ思考でなければ進まない事柄もある。しかし、何でもハイテクにしないこともいいとは思えないのである。すべきところは早急に対策を施して、市民の期待に添えるようにして頂きたいものである。
 
 
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タイで両親と死別のYさんに在留資格

 
 タイで両親と死別し、日本で祖父母と共に生活している都内の中学1年生、Yさん(13)について、南野法務大臣は、Yさんが要求していた「定住者」ではなく、「特定活動」資格で1年間の在留資格を認める事を明らかにした。
 
 日本は外国人やそれに準ずる人たちに対しての永住資格に関する基準が厳しい。Yさんは日本語を話し、日本での生活を希望している。彼女のつぶらな瞳には日本政府の反応は厳しく映ったかもしれない。
 
 ただ、南野法務大臣は「今後、特定活動の資格の申請を重ねる中で、定住者の資格を得る方向に向かっていくのではないか」とも述べており、将来Yさんに定住者資格を与える含みを残した。
 
 法律というのは正しく運用しなくてはその存在意義はない。しかし、規則には必ず例外がある。その例外を適用する「大いなる過大解釈」も必要である。
 
 
☆ 習慣も大事だが、なかには守るより破ったほうがいいものもある(シェークスピア)
  
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★ Yさんに在留資格(読売新聞04/12/21)(注:私のほうで伏せ字にしました)
 
 
 
 

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