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その他

かっこいい字

 NHKの番組で、「漢字はクール(かっこいい)?!」というテーマで外国人らが話を繰り広げていた。その中で、字を綺麗に書くための「ペン字教室」に大人が受講している姿を見て、外国人が驚いていた。過去にある調査で、ほとんどの日本人が「自分の字に自信がない」と答えており、こういった教室があることもうなずける。
 
 ところがフランス人女性は「字は個性だ」という。あまりにきれいな字で書かれていると、「社会に従順で没個性である」と言っていた。そして他の外国人も「字が汚い方が賢く見える」とも言うのである。
 
 しかしこうした考えはアルファベットのみを扱う外国人ならではという気がする。日本語のように漢字、ひらがな、カタカナと扱う字が多いと、きれいに書かなくてはならない。小学校のころに、マス目に沿って漢字をきれいに書けるように練習するのも大事だと思う。
 
 字がきれいな人が賢いとも限らないが、きれいな字の人を見ると実に羨ましい。その人に会う前に字がきれいかどうかで印象が決まってしまうこともある。しかしその一方で、汚い字でも一生懸命に書いてあることが伝わることもある。番組に出演していた外国人の中で、「字がきれいかどうかよりも、中味が大切」と言っていた人がいた。言葉選びに時間をかけて作られた文章というのは、読む人の時間を奪ってしまうことに違いない。
 
 個性がなくならないようにするためにも、言いたいことの要(かなめ)を短く伝えられたら最高である。一文で、または一語で、その一瞬で人に語りかけられる文章を作ることが出来れば、書き手にも至福の一瞬があるはずである。ちなみにこのブログは以前は400~600字で書くように努めていた。スクロールせずに読むことのできる分量であり、他の情報源からせっかくここのブログに訪れてくれる方々の貴重な時間を無駄にしてはいけないと思ったからである。
 
 それなのに最近は、めっきり文章が下手になった。
 
☆ いつもよりも長い手紙になってしまいました。短くする時間がなかったのです(ブレーズ・パスカル)
 
 
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★ ビルゲイシ(本ブログ・08/3/10)
 

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ニュース

今回は伝えたマスコミ 草なぎ君の逮捕

 
 SMAPの草なぎ君が逮捕されたと聞いた時に思ったのが、またマスコミはそろって及び腰になるのではないかということだった。というのも、平成13年に東京・渋谷で稲垣くんが公務執行妨害で逮捕された時、産経新聞は社会面の右ページ上段に比較的小さい扱いで報じていた。芸能人の”逮捕”ならば通常は社会面左ページの扱いであろうに。他紙は知らない。
 
 テレビも同様であった。交通事故でも伝えるかのような”ごくありふれたニュース”扱いである。それどころか、当時のテレビ朝日では容疑者呼称を付けずに「稲垣吾郎スマップメンバー」と呼んでいることに驚いた。他社も同様の扱いで、力を持つプロダクションなのは分かるが、日本のマスコミには正義のかけらもないものだと失望した。
 
 だが今回は違った。時間を割いて積極的に報道していたのは日本テレビのように感じたがどうであろう。NHKですら夜7時と9時のニュースではトップで報じた。他局も同様であったが、報道ステーションの冒頭のニュースは「北京で洋服チェーン店オープン」であって驚いた。なぜこの日に中国国内の地域ニュースなどを冒頭に流す必要があるのだ。そこで消したので、後は分からない。
 
 今日になっても草なぎ君事件はどこでも報じていた。公然わいせつ罪にしては異例の報道体制だが、犯罪の態様そのものよりも、あの「草なぎ君が」という部分が大きいのだろう。
 
 鳩山総務相は草なぎ君の逮捕に際して「最低の人間だ」との発言を撤回した。「彼は日韓友好にも尽力している。あの時ははらわたが煮えくり返っていた。人は多面的に評価しなくてはならない」とした。
 
 総務相のお兄さんである、民主党の鳩山由紀夫幹事長は「逮捕され、すぐ自宅が捜索される。そこまでやる話なのか」と、草なぎ君事件について述べた。これは小沢代表の公設秘書が、西松建設の違法献金事件を巡って、検察批判を繰り返している中での発言のうち、「どんな基準で立件する、しないかを国民、少なくとも政治家に提示する義務がある」と発言した後のことであった。
 
 そして何故かいつも「この人は・・・」と言われて画面が変わって登場する石原都知事は、草なぎくん逮捕について「ストレス発散したいこともあったんでしょう」と微笑んだ。
 
 ところで処分保留で釈放された草なぎ君は、24日夜に記者会見をした。黒のスーツ姿で弁護士と現れて「この度は、ファンの皆さま、各関係者の皆さま、スマップのメンバーのみんな、本当にご心配をおかけしました。たくさん迷惑をかけてしました。本当にすみませんでした」と頭を下げた。
 
 「僕はたくさんお酒を飲みまして、自分でも訳が分からなくなるくらいになりました。僕の弱さです。大人として恥ずかしい行動を起こしてしまいました。とても反省しております」「メンバーには、ごめんなさいと話しました」とした。
 
 もういいよ、草なぎくん。謹慎期間が過ぎたらまた頑張ってね。
 
 
☆ 過去は安い本と同じ。読んだら捨ててしまえばいい(『ヤングガン』) 
 
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★ 草なぎ容疑者逮捕「そこまでやるか」 民主・鳩山氏が批判(読売新聞・09/4/24)
★ 鳩山総務相「最低の人間」発言→撤回 草なぎ容疑者逮捕で(読売新聞・09/4/24)
★ 「大人として恥ずかしい」草なぎさんが謝罪会見(読売新聞・09/4/24)
 
 

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観衆を魅了したスーザン・ボイルの歌声 (Susan Boyle)

 最近YouTubeで話題になったのが、歌のオーディション番組に出演したスーザン・ボイルという女性。年齢は47歳。審査員が「夢はなんですか?」と聞くと、「プロの歌手になること」と言う。それを聞いた観客は”ひいて”しまうが、彼女が歌い出すと会場の空気が一変する。
 
 彼女が歌ったのは、”I Dreamed A Dream”(夢やぶれて)。夢が破れたどころか、夢が叶ったような瞬間ではないだろうか。
 
 ところで夢というのは、どんな存在だろう。見るだけのものなのか、叶うものなのか、叶えるものなのか、叶えてもらえるものなのか。
 
 もしかすると、夢を見ることさえできれば、気がついていないだけで、夢が実現している場所に足を踏み入れているかもしれない。その異次元空間と日常を行ったり来たりしているのかもしれない。
 
 夢見る人を笑う人がいるが、きっとその人は夢を見たことすらない気の毒な人たちであろう。
 
 そして夢を叶える人の周りには必ず、それを共有してくれる人たちが大勢いることであろう。すなわち夢というのは、他人とでも共有できる無形の財産であるに違いない。
  
    
☆ 決して失敗しないのは、決して挑戦しない人たちだけである(イルカ・チェース)
 
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★ 高校生の出世意欲最下位(本ブログ・07/4/27)
 
 

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その他

認知症妻介護役を好演 長門裕之 「ショカツの女・3」

 初めて好きになった芸能人は、女優の片平なぎささんだ。幼いころドラマで見て、こんな美人が世の中にいるものなのかと思った。それから数年経つと「スチュワーデス物語」で”再会”するが、とんでもない悪女を演じていて驚いた。その後は2時間ドラマに出演するようになる。そんな片平さん主演のドラマ「ショカツの女・3」を見た。
 
 片平さんも見たかったが、認知症の妻を介護する役で長門裕之さんが出演するということも見た理由の1つ。実際に長門さんは、認知症である妻・南田洋子さんの介護をしている。
 
 ドラマ本編は頻発しているひったくり事件から始まる。そして長門と草村礼子演ずる老夫婦。夫が少し目を離した隙に、車椅子の妻がとある男を見つけて車椅子で追跡する。しかし、段差により車輪が浮き上がり転倒してしまう。男はその場所の近くで殺害されているのが発見される。犯人を目撃していたかもしれない妻は認知症であった。
 
 本庁捜査一課は「認知症の妻の証言など忘れろ」というが、ショカツ(所轄=新宿西署)の捜査員たちはその妻から事情を聞くことから始める。「郵便屋さん(を見た)」との言葉を信じることから始めるのだ。
 
 「医者は認知症という。でも何でも忘れるわけではなく、昔の話をすると鮮明に覚えていることもある」「もう3年になる。俺たちの結婚記念日を忘れたのが始まりだった」「記憶がだんだんなくなっていく」「妻の言葉の一つ一つには意味がある」「君たち若い人にはいっぱい未来がある。でももう俺たちにはないんだ」。
 
 こうした長門のセリフは、実際に介護をしている南田との生活と重なる部分があるような気がする。公園で手から砂を落とすシーンは、長門が実際に言った「どんどん手からこぼれていく。拾っても拾っても追いつかない」というコメントと重なる。
  
 ドラマ本編では、岡本信人演じる刑事がショカツを軽視する管理官に食い下がる。
「ひったくりや振り込め詐欺の被害者は、みんな一生懸命この国を支えてきたお年寄りです。お年寄りを守ろうと、寝食を忘れたこの若い刑事の正義を奪うんですか」。
 
 この国を支え、長い人生を一緒に過ごしてきた夫婦が、晩年を幸せに送れるような社会がいい。老老介護の負担が少しでも減るような社会がいい。愛情も正義も、まっすぐ線を引くことは難しいかもしれない。曲がった線を直すのがパートナーであり、周りにいる仲間である。
 
 資源のないこの国は人が財産だ。そして人生を語ることのできるお年寄りがたくさんいる。そんなお年寄りから学ぶことを忘れてはならない。今は世界的な不況で少しばかり暗い世の中かもしれないが、戦後の焼け野原を経験していない僕らは踏ん張らなければいけない。そんなことを教わったドラマであった。
 
   
☆ 人生の悲劇は、まだ生きているのに心が死んでいるということである(アルベルト・シュバイツァー)
 
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★ 南田洋子が意識障害で緊急入院(産経新聞・09/4/2)
★ 消えていく記憶 認知症の南田洋子(本ブログ・08/11/3)
★ お年寄りと接する”常識”の変化(本ブログ・09/2/19)
 
 

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タレント犬、警察犬 日常で人に仕える犬たち

 ドラマ「相棒 Season2」の19話「器物誘拐」では、ワイヤーフォックステリアが登場する。「ラブ」という名前の犬が誘拐されてしまい、特命係の2人が捜査する。その中で、伊丹刑事が杉下と亀山に「ここからは(捜査)一課の領分だ。おまえたちは帰れ!」と言う。ラブを抱いた杉下が「そうはいきませんねぇ」と言った直後、ラブが杉下の顔をペロペロペロッとなめるシーンがある。予想外の”アドリブ”であった。
 
 この「ラブ」が可愛いので、犬好きな人には是非見てもらいたい話だ。そして「相棒」としては初めて警察犬が登場し「臭気選別」をする。臭いをかがせて、それと同じ物を探し当てるというものだ。
 
 警察犬というと、77年に放送されていたドラマ「刑事犬カール」を思い出す。このドラマは2クール(半年)だけの放送だったが、カールの芸達者ぶりが好評となり、人気を博したドラマである。カールと行動を共にする婦人警官役を木之内みどりが演じ、再放送を見ると当時の東京の懐かしい風景が散見できる。
 
 警察犬は通常、警視庁などの大規模警察本部には鑑識課員と活動をともにする「直轄犬」がおり、日々訓練、捜査活動に従事する。しかしそれ以外の地域ではほとんど、一般の民間人がボランティアで警察犬として訓練させた犬を捜査活動に使っている。すなわち”非正規労働”なのである。
 
 事件が発生してから初めて”出動命令”が下され、現場に向かうのである。ゆえに普段は飼い主と共に生活している”アルバイト警察犬”がほとんどなのだ。そうした民間人の善意で日本の警察犬制度は守られている。
 
 特に大型犬を飼う人の中には、しつけ目的で訓練所に預ける人もいる。大型犬ゆえ、他人に迷惑をかけないためのしつけである。この時に通常のしつけ以外に適性が見込めれば、警察犬の訓練をしたり、CMやドラマに出演する”タレント犬”として訓練させる飼い主もいる。携帯電話の”お父さん犬”もタレント犬か。
 
 「カール」を演じた「クラッフォー・オブ・ツカサドール号」は80年代後半に天国に旅立った。このジャーマンシェパードが「警察犬」だったのか「タレント犬」だったのかははっきりしないが、人に従順でいられたというのは、犬にとって幸せだったことだろう。そして従順でいてくれたことに感謝する人も多いことだろう。警視庁のホームページによると、能力の衰えた警察犬は、その余生を訓練施設でのんびりと暮らすそうである。 
 
 
☆ 噛みつく勇気がないなら歯を見せるな (フランスのことわざ)
  
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★ 警察犬になるのはボクだワン 県警嘱託警察犬審査会(産経新聞・09/4/14)
★ 警視庁警察犬物語 それ行けハナの捜査官(警視庁)
★ 犬猿の仲を利用したサル退治(本ブログ・07/2/17)
★ 採用試験:介助犬同伴拒否した兵庫県、女性に謝罪(本ブログ・09/1/7)
★ 愛犬が飼い主救う(本ブログ・08/10/1)
★ 米兵 子犬を崖から投げる(本ブログ・08/3/7)
 
 

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ニュース

紙一重の紙メディア

 広告収入の減少によりアメリカの出版各社がリストラを強化している。経済誌「フォーブス」では50人の人員削減、1週間の無給休暇などを通告した。新聞社もロサンゼルス・タイムズなどを傘下に持つトリビューン社が破綻、ニューヨーク・タイムズも報酬カットや社屋売却、AP通信は人員の約1割削減に追い込まれた。
 
 不況による広告減収だけが原因ではない。数年前からアメリカのみならず日本でも新聞や出版社が苦戦し続けている。それは情報受信者である購買層がテレビやインターネットに流れてしまったことが大きい。アメリカの一部の新聞は「ネットに殺された」と表現している。
 
 テレビも苦戦している。広告収入減も一因だが、タレントが騒いで楽しんでいるだけのような、在り来たりの番組作りに視聴者がそっぽを向いてしまった。昨年秋の改変期には、視聴率が好調であるNHKの「クローズアップ現代」のようなドキュメンタリー番組の放送に着手した局もある。
 
 しかしながら、テレビ番組には放送倫理違反を勧告されたテレビ朝日の「報道ステーション」や偽証問題で社長が辞任をした日本テレビの「真相報道バンキシャ!」といった具合に、テレビ番組が過去にやらせやねつ造で非難を浴びたのにもかかわらず、自浄作用が機能していないことも視聴者をあきれさせたと言える。
 
 話しを紙メディアに戻すと、不況と活字離れが指摘されているにもかかわらず、部数を伸ばしている雑誌が「Hanako」(マガジンハウス)だ。歴史ある雑誌が休刊や廃刊に追い込まれる中で、確実に部数を伸ばしているという。昨年のリニューアル時期に編集長に就任した北脇朝子氏の手腕が大いに発揮された。写真選びとレイアウトに時間をかけて「よりビジュアルを重視した紙面構成」を構築した。
 
 さらに、1冊の特集に社員編集者1人が1つの特集を全て担当することで、特集テーマの軸がぶれずに紙面に統一感が生まれるのだという。これは読者に媚びてモノを作ろうとするものではなく、「これが今号のHanakoです」と自己主張させることで読者を引き寄せるコツなのだろう。この自己主張に読者が少しずつ共感を覚えたに違いない。
 
 この手の雑誌の広告も凝っていることが多く、一見すると広告なのかコンテンツなのか分からないことがある。そんな異次元の世界に引き込むのがこうした雑誌である。しかし読者を夢中にさせるのはビジュアルを重視することだけではない。
 
 つまるところ、どんな媒体でも大切なものといえば情報である。人は情報を求めてあらゆるメディアに接しようと試みる。取材スタッフが苦労して手に入れた情報であれば報われるだろう。しかしそれは必ずしもスクープや目新しいものだけではない。大衆の目が行きがちである情報と、それとは違う何かを取り入れることで、同じ内容を扱うにしても情報の鮮やかさは違ってくるものである。
 
 インターネットの情報は便利であるが、真贋を見定める力量を養わなければならない。それを補完してくれるのはテレビの情報であり、その責任が半永久的に残るであろう紙メディアである。ページを1枚めくるときに、読者が望む内容がそこに含まれているかどうかで紙媒体の価値が決まる。すなわち紙一重であることをないがしろにしてはいけないのであろう。
 
  
☆ 我々はものを生み出すためだけでなく、時間に価値を与えるために働くのだ。(Eugene Delacroix)
 
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★ 新聞社の次は出版社=広告急減で業績悪化 米メディア業界(時事通信・09/4/3)
★ 『Hanako』が絶好調 ”雑貨化”する女性向け情報誌とは!?(日経トレンディネット・09/3/30)
★ 新聞の発行部数と世帯数の推移(社団法人日本新聞協会)
★ テレビ朝日に放送倫理違反 放送人権委員会が勧告(産経新聞・09/3/30)
★ 「バンキシャ」偽証容疑者、テレビ朝日でも証言(産経新聞・09/3/24)
★ デジタルメディア観(本ブログ・06/7/10)
★ 新聞を読まない私たち(本ブログ・07/3/14)
★ 活字媒体は生き残るか(本ブログ・08/10/8)
★ ブログを書く人の気持ち(本ブログ・08/4/13)
 
 

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企業が求める英語とはなんであるか

 近年、職場で英語を使わざるを得ない人が増えているという。最初は英語に無縁だった職場も、海外進出などで英語が不可欠となった。メールのやりとりは英語、出張は英語、テレビ会議も英語である。大学で英語を集中的に学んできた人ならともかく、そうでない人にとっては苦戦が続いているようだ。
 
 総じて日本人は潔癖で、完璧主義であることから、a、an、theといった冠詞の有無や、前置詞がin、on、by、with、何であろうかと迷ってしまい、なかなか英語が口から出てこないことが多いというのだ。
 
 確かに間違えたら恥ずかしい、そんな思い出はある。高校で英会話部のようなところに所属していたとき、ボランティアで来ていた女性講師の質問にしどろもどろであった。高校の下校途中、英文法の授業の先生と電車内で一緒になったことがある。「Nono、おまえは英語ができるほうなんだから、文法をもっと磨いて恥ずかしからずに発音をしなさい」と言われたのを覚えている。
 
 本日放送された「クローズアップ現代」では、「ジャパニーズイングリッシュでも、自分の意見をはっきり言うことが求められている」としていた。その中で重要なことは、大切な中味は何かをしっかり言えることであり、根本は「国語」にあるという。日本語で主張できないことが英語でできるわけがない。
 
 日本語で分からない言葉を他の言葉で言い換える技術というのは英語にも通じる。番組の中である企業が英語研修をしていた。講師が「この飲み物は冷めません」を英語にしようとすると、「冷める(=get cold)」が分からないために、誰もが躊躇してしまう。ならば「冷めない」を別の言い方にすればよいのだ。研修を受けていた社員は、”This drink stays hot.”と答えていた。これならば意味は通じる。
 
 英語も語彙やイディオムが豊富なのは言うまでもない。しかし大事なことは伝えようとする熱意である。日本語で人と話すときに、相手に思いが上手く通じないことがある。そこで諦める人と諦めない人の違いが外国語を学ぶ上でも如実に差が現れるのだろう。
 
 新年度を迎えて、新しいことに挑戦しようとする人は多いと思う。この季節はそんな熱意を後押ししてくれるが、1ヶ月ほどすると「魔のゴールデンウィーク」が待っている。多くはこの時期を境にして挫折してしまう。初心忘るべからずという言葉は、新年度にふさわしい言葉であるが、用意周到な人というのは、恐らく昨年から始めているに違いない。
 
 
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ニュース

特命係に神戸尊(及川光博)がやってきた 「相棒 Season7」最終回

 杉下右京が警察に必要な人物かどうか調べるため、警察庁に身を置いていた神戸尊(かんべ・たける)警部補が、突然警視庁特命係への”左遷”を言い渡された。
 そんな中、東京都西多摩郡の村に住む「賢人(サヴァン症候群)」の青年の描いた絵を不審に思った姉が、駐在所を通じて特命係に調査を依頼する。青年がこれまでに描いた絵は動物の絵だけであり、殺人現場のような絵を見た杉下警部が村で独自に捜査を展開する。
 
 一方、杉下を追って村まできた神戸は、杉下の独特で少し嫌みがかった言動に違和感を覚える。ちなみに神戸は死体を見ることに慣れておらずたじろぐ。運転は乱暴でアップル社のMacBookを愛用している。杉下曰く「理屈っぽく、官僚臭さ」がある。
 
 人を死に至らしめるという行為にはいくつかの種類がある。明確な殺意を持つ場合、殺意はなかったが結果として死に至らせる場合、明確な殺意はないがこのままだと相手が死ぬかもしれないと思った場合。
 
 人間にもたくさんのパターンがある。善人と悪人。そして悪人と善人。どちらか一方であり続ければ判りやすいが、これが入れ替わるとき、特に善人が悪人になる事があるのが人間の怖いところである。運が良かったという人、悪かったという人。運だけで判断すればよいのであれば、人間は何のために存在しているのか判らなくなる。運が人間を左右するのではなく、人間が運を左右するのである。
 
 「神戸君、君がどういうと、僕は見逃せないのですよ」と杉下がいうように、誰かがやらないことをやっている人がいる。それはドラマだけのことだけではないはずである。新たな相棒は今後どんな展開を見せてくれるのだろう。外に目を向ければ、別れと、出会いの始まる新しい季節である。
 
 
☆ うその涙ならば、いつまでも見ていられますが、真実の涙はつらいですねぇ(杉下右京「相棒」)
 
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★ 相棒ホームページ(テレビ朝日)
★ 新「相棒」に及川光博が決定(本ブログ・09/3/7)
★ 特命係の亀ちゃん、相棒を卒業(本ブログ・08/12/18)
★ 「サヴァン症候群」とは? こくぶ脳外科・内科クリニック
 

 
 

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