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小学校 英語より国語が大切

 最近電車に乗っていると、「不審物や不審者を見かけたら駅係員にお知らせ下さい」という掲示がある。それと同じ内容のものが英語表記してある。その英文の最後には “Thank you for your cooperation” とある。この一文をどう訳すか。
 
 直訳すれば「ご協力感謝いたします」であるが、この訳は自然な日本語だろうか。
 
 伊吹文科相は小学校英語の必修化について「必要は全くない。美しい日本語が話せず書けないのに、外国語をやってもだめだ」と述べた。
 
 外国語を訳すときに苦労を伴うことがある。言語や文化背景の違いから、一方の国に存在しないものやあまり使われない表現もある。例えば誰かがクシャミをしたときに英語では “God bless you !” という。これは欧米で、クシャミをすると魂が体から抜けてしまうという考えから「神のご加護がありますように」との意味を込めて使われている慣用表現で、日本語にはない。
 
 「ご協力感謝いたします」は日本語として間違ってはいない。ただこうした場合、実際に表記したり言ったりすることが多いのは「ご協力よろしくお願いいたします」だろう。くだんの一文を訳すのであれば、こちらの方が自然である。
 
 表現力が豊かな方が言葉遊びもできて楽しい。言葉の数を多く持っていれば、それだけ武器になるというものだ。
 
 ではあなたは、 ” I love you ” を、どう訳しますか?
 
 
☆ Translator is a betrayer. (翻訳者は裏切り者だ・出典不明)
 
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★ 小学校英語「必修化の必要なし」 伊吹文科相(産経新聞・06/9/27)
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